紹介予定派遣は介護未経験者にオススメ!メリット・デメリットを解説

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  • 「今の給与に不満がある」
  • 「今の職場は自分に合っていない気がする…」

このように現在の仕事にミスマッチを感じ、転職を意識している方は多いのではないでしょうか?

求人を検索してみると高所得・好待遇を前面に押し出した広告がすぐに見つかります。

しかし実際には不安で二の足を踏んでしまうケースが多いのではないでしょうか。

それは

  • 待遇面での悪化してしまった
  • 業務内容が変わってしまった
  • 人間関係が悪い所に就職してしまった

等の失敗事例を耳にすることが多いからではないでしょうか?

それらの不安を解消しながら有利な転職先を見つける1つの方法が、紹介予定派遣なのです。

そこで今回は『紹介予定派遣』について詳しくご紹介します。

  • 通常の派遣との違い
  • メリット・デメリット
  • どんな人が紹介予定派遣に合っているのか
  • オススメの派遣会社

まで詳しく知ることができます。

「1人でも多くの人が笑顔で働ける環境を整えたい!」という思いで、労務管理や総務の経験もある現役ケアマネが書き上げました。ぜひご一読下さい。

1.紹介予定派遣とは、直接雇用を前提とした人材派遣という働き方

紹介予定派遣とは、最大で6ヶ月間は派遣社員として働き、派遣期間終了後は社員として直接雇用に切り替わる雇用体系のことです。

正社員が直接施設に雇用されるのに対し、派遣雇用は派遣会社が雇用主となります。

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紹介予定派遣は、直接雇用が前提となっているため、派遣先決定時に面接や筆記等の採用試験が行われます。

働き手としては、自分が『今の派遣先や業務内容に合っているか』を確認しながら経験を積み、なおかつ期間終了後は直接雇用が前提なので、安心して働くことができる点がポイントになります。

施設側としても、現在不足している人手を補いながら正社員として施設運営を背負っていくことができる人材を見つけることができる仕組みであり、双方にメリットがある働き方なのです。

2.紹介予定派遣のメリット・デメリット

紹介予定派遣のメリットやデメリットについて、表にまとめました。

メリットデメリット
  • 就職する前にその施設が自分に合っているか確認できる
  • お試し期間中の時給が高い
  • 必ず直接雇用に繋がるとは限らない
  • 選択肢が限られる
  • 直接雇用後は実質的な所得が下がるケースも

それでは詳しくそれぞれを確認していきます。

2-1.紹介予定派遣のメリット

ではここから紹介予定派遣のメリットを詳しく解説していきます。

紹介予定派遣のメリットは主に2つです。

  1. 就職する前にその施設が自分に合っているか確認できる
  2. お試し期間中の時給が高い

①就職する前にその施設が自分に合っているか確認できる

紹介予定派遣のメリットの1つ目は『就職する前に自分に合った職場かどうか確認できる』点です。

厚生労働省が平成30年7月31日に発出した「労働市場分析レポート」によると、介護職の離職理由は

  • 第1位(29.3%)「職場の人間関係に不満があった」
  • 第3位(18.6%)「理念や運営のあり方について不満があった」

となっています。

介護業界においては、「人間関係の悩み」や「施設の運営方針」によって離職をしてしまうことがよく分かります。

いきなりその施設の社員となって働き始めるのは、施設とあなたにミスマッチがある可能性がありとても不安ですよね。

しかし紹介予定派遣を利用することで、正社員として働く前にそのようなミスマッチを回避できます。

紹介予定派遣として実際の職場を雇用前に体験することで、人間関係の悪さや経営理念のミスマッチを事前に把握することができ、「自分に合わない」と感じたら直接雇用を辞退することができるからです。

実際に私が以前働いていた施設でも

  • 職員職員同士に派閥があってお互いが足を引っ張り合っていた
  • ワンマン気質の家族経営だったがために経営者側に意見するとパワハラに遭った

などがあり、まさに私が転職を決意した理由がこれらの要因でした。

紹介予定派遣として雇用前にその施設で働くことで、その施設の雰囲気や人間関係などを派遣の段階で知ることができます。

もしあなたが契約期間中にその施設が気に入らなければ、正社員雇用に切り替えることなく他の施設にまた派遣として働くことができます。

転職を前提として「まずはその施設でお試しに働いてみたい」という場合に、紹介予定派遣を利用すると良いでしょう。

②お試し期間中の時給が高い

メリットの2つ目は、派遣社員ならではの時給の高さです。

これは給料を払うのが派遣先である施設ではなく、登録している派遣会社が払うからです。

派遣会社は高時給を前面に出して注目を集めて人材を確保する一方、派遣先施設から見ても直接雇用の社員と比較してコストを抑えることができます。

紹介予定派遣として正社員に切り替わる前に派遣介護士として働く場合でも、高時給を維持したまま働くことができます。

例えば東京都23区では派遣介護士の時給は1,200~1,500円程が相場となっています(きらケア介護派遣にて検索)。

同サイトで通常のパート職員を検索すると時給1,015円~1,200円程度となっており、下限はほぼ最低賃金と同額になっていました。

もしあなたが転職したい施設があり「正社員雇用の前にお試しでその施設の雰囲気を感じ取りたい」という場合は、アルバイト雇用ではなく紹介予定派遣としてその施設へ働きにいくことをオススメします。

このように契約期間中は高い時給で働きつつ、契約期間終了後は直接雇用でより好待遇の正社員を目指すことができるので二重のメリットとなりますね。

2-2.紹介予定派遣のデメリット

続いて、紹介予定派遣のデメリットを詳しく解説していきます。

紹介予定派遣のデメリットは、以下の3つです。

  1. 必ず直接雇用に繋がるとは限らない
  2. 選択肢が限られる
  3. 直接雇用後は実質的な所得が下がるケースも

①必ず直接雇用に繋がるとは限らない

デメリットの1つ目は、直接雇用が前提の働き方とはいえ派遣期間終了後に必ず採用してもらえるとは限らないという点です。

働き手側が施設を評価し判断するのと同じように、施設側も労働者を評価しているということを忘れないようにしましょう。

公開されている最新の「平成29年度労働者派遣事業報告書」の表10によれば、全業界で平成29年度に紹介予定派遣により労働者派遣された労働者数は合計で38,492人でした。

これに対し派遣後に直接雇用に結び付いた人は19,113人となっており、直接雇用につながった割合は49.7%程に留まっています。

つまり、直接雇用前提であっても50.3%は何らかの理由で直接雇用に繋がらないケースがあったのです。

これは働き手側がミスマッチを感じて直接雇用を断ったことだけが原因ではありません。

例えば派遣先の施設が

  • 働き手の人柄
  • 勤務態度
  • 業務の習熟度合い

が正社員として雇用するだけのレベルに達していないと評価した結果、採用を断念することも大いに考えられます。

決して直接雇用前提だからとあぐらをかくような仕事をしてはいけないのです。

②選択肢が限られる

2つ目のデメリットは、紹介予定派遣ができる施設は派遣会社によって紹介される案件に限りがあるという点です。

なぜなら派遣会社が管理している案件には限りがあり、働き手はその中から選ぶしかないからです。

例えば各大手人材派遣サイトにて東京都23区内の介護職員に関する紹介予定派遣の数について調査してみた結果、以下のようになっていました。

派遣会社名ヒット件数
きらケア介護派遣479件
かいご畑64件
MC介護のお仕事39件
スタッフサービス・メディカル161件
ナイス介護19件

このように各社ばらつきがあることが分かります。

紹介予定派遣の中で選択肢を広げるのであれば、複数の派遣会社に登録するなどの工夫が必要になります。

③直接雇用後は実質的な所得が下がるケースも

デメリットの最後は、実際に直接雇用された後の賃金が派遣の時より下がってしまうケースがあることです。

これはメリットの所でも少し触れましたが、派遣の時給は正社員に比べて高くなる可能性があるからです。

年収ベースでみると、賞与などが加わることにより派遣介護士よりも正社員雇用の方が年収は高いことが一般的です。

しかし時給ベースで見ると、正社員雇用よりも派遣雇用の方が時給が高くなることがあります。

派遣期間終了後に派遣先の正社員となる際は、実質的に所得が下がる恐れがあるので、年収だけではなく毎月の手取り額や給与規定について詳しく説明を受けるようにしてください。

3.紹介予定派遣は未経験だが正社員を目指している人におすすめ

紹介予定派遣は未経験から正社員を目指している人にオススメの雇用体系です。

未経験から介護業界に就職する方にとって、いきなり正社員として入社するのは不安です。その施設ごとに働き方や必要なスキルに違いがあるからです。

しかし紹介予定派遣としてその施設に入って働き始めることで、適性を探りながら経験を積み、自信が就いたころに正社員として登用してもらうことができます。

例えば、未経験から介護職をスタートする際に、直接雇用のパートや契約社員から始めたとします。

介護施設にはデイサービスやホームヘルパー、入所施設の介護員といった様々な職種があり、同じ介護員であっても施設種別によって業務内容は全く違うものになっています。

デイサービスでは身体介護以外にも集団レクを取り仕切ったり、送迎の添乗員として利用者家族との緊張するやり取りが合ったりします。車を運転して一人で送迎に回ることもあるでしょう。

ホームヘルパーの場合は、利用者宅に訪問し限られた道具や時間の中で定められたサービスを臨機応変に提供する必要があります。

施設によって、働き方が全く違ってくるのです。介護業界ではたくさんの施設体系があることから、その分だけシフト体系や仕事内容は変わってきます。

未経験から介護職に転職をする場合、自分にあった施設体系を見つけるのは難しいでしょう。

しかし紹介予定派遣で働くことで、実際に自分と仕事内容の相性を確認しながら正社員になることを前提に働くことができるのです。

4.まとめ

いかがでしたか?

紹介予定派遣とは、派遣期間後に直接雇用することを前提として就労する形です。

紹介予定派遣という働き方には

という2つのメリットがあります。

このような特徴から、「業界未経験若しくは経験が浅いが介護業界で正社員を目指したい!」と考えている方におススメできる働き方になっています。

ただし通常の派遣にはない、事前の面接や採用試験が設けられる場合もあります。その際はしっかり準備してから望みましょう。


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