働きながらでも初任者研修は取得できるの?受講方法を徹底解説

初任者研修,働きながら

「初任者研修って働きながらでも取得できるの?」

あなたは今こんなことを考えていませんか?

結論からいうと、働きながらでも初任者研修を取得することができます。

働きながら初任者研修を取得することには、以下の2つのメリットがあります。

  • 給与を得ながら資格取得ができる
  • 職場が資格取得費用を負担する場合も多い

ただデメリットもあるので、注意が必要です。

具体的には以下の2つが注意点です。

  • 一定期間継続勤務などの条件がついている場合が多い
  • 職場選びの選択肢が狭まる

今回は

  • 『働きながら初任者研修を取得するメリット・デメリット』
  • 『働きながら初任者研修を受講するための受講方法』

などを詳しく解説をしました。

この記事を読むことで、働きながら初任者研修を取得する際のポイントを余すことなく理解することが出来ます。では解説をしていきます。

1.働きながらでも初任者研修を取得できる

結論から言うと、介護職員初任者研修は働きながらでも取得することができます。

以下は実際に、働きながら初任者研修を取得した方の具体的な生活です。

曜日生活
月曜日職場で勤務/夜は自宅学習
火曜日通学して初任者研修の講習を受講
水曜日職場で勤務/夜は自宅学習
木曜日通学して初任者研修の講習を受講
金曜日職場で勤務/夜は自宅学習
土曜日休日
日曜日休日

このように勤務日と受講日を組み合わせながら資格取得を目指すことができます。

  • 働きながら初任者研修を取得するか
  • 転職前に初任者研修を取得するか

について迷われる方も多いのではないでしょうか。

次の章より詳しく解説をしていきます。

2.『働きながら初任者研修を取得』VS『転職前に初任者研修を取得』

  • 転職後に働きながら初任者研修を取得するか
  • 転職前に初任者研修の資格を取得するか

この2つの方法を比較したいと思います。

以下の表はそれぞれの方法に関してのメリット・デメリットとオススメしたい人について記載しています。

メリットデメリット
働きながら初任者研修を取得する場合・給与を得ながら資格取得できる
・職場が資格取得費用を負担する場合も多い
・一定期間継続勤務などの条件がある場合が多い
・働き先の選択肢が少ない
転職前に初任者研修を取得する場合・働き先の選択肢が多い
・より好待遇で転職できる
・資格取得費用の負担額が大きい
・資格取得まで時間がかかる
どんな人にオススメか
働きながら初任者研修を取得する場合・介護職が自分に向いているかまずは確認したい人
・給与を得ながら資格の勉強をしたい人
・特別養護老人ホーム等の無資格でも介護職員として勤務できる施設で働きたい人
転職前に初任者研修を取得する場合・介護技術の基礎知識を身に付けてから現場に入りたいと思っている人
・訪問介護員になりたいと思っている人
・仕事と資格取得の両立が心配な人

2-1.転職後に働きながら初任者研修を取得する

無資格のまま介護業界に転職をする場合(働きながら初任者研修を取得する場合)のメリットは以下の2点です。

  • 給与を得ながら資格取得ができる
  • 職場が資格取得費用を負担する場合も多い

メリット①:給与を得ながら資格取得ができる

1つ目のメリットが「給与を得ながら資格取得ができる」ことです。

スクーリングの受講に通い、それ以外の日には現場で働くことで、給与を得ながら資格取得ができます。

給与をそのまま資格取得費用に当てることもでき、生活費に不安を持つことなく、資格を取得することができます。

メリット②:職場が資格取得費用を負担する場合も多い

2つ目のメリットが「職場が資格取得費用を負担する場合も多い」ことです。

職場が職員のキャリアアップ支援として研修の受講費用などを補助する場合も多くなっています。

研修費用を全額職場が負担する場合もあり、自己負担額を減らすことができます。

無資格のまま転職をすることで、働きながら資格取得をし、さらに資格取得費用の負担も少なくできるというメリットがあります。


反対に無資格のまま介護業界に転職をする場合(働きながら初任者研修を取得する場合)のデメリットは以下の2点です。

  • 一定期間継続勤務などの条件がある場合が多い
  • 働き先の選択肢が少ない

デメリット①:一定期間継続勤務などの条件がついている場合が多い

職場が研修受講費用を補助する場合、一定期間継続勤務などの条件が付与されている場合が多いです。

  • 資格取得後も一定期間はその職場で働かなければいけない
  • 夜勤や土日出勤もしなければいけない

などの条件がある場合も多いので注意しましょう。

デメリット②:職場選びの選択肢が狭まる

無資格で転職する場合は、職場探しの選択肢が狭くなります。

初任者研修修了者に比べると、応募可能な求人数は半分程度に限られてしまいます。

「自分に合った職場を豊富な選択肢から選びたい」という方には、あまり向いていません。

2-2.転職前に初任者研修を取得する場合

転職前に初任者研修を取得する場合のメリットは以下の2点です。

  • 働き先の選択肢が多い
  • より好待遇で転職できる

メリット① :働き先の選択肢が多い

資格保有者として転職する場合は、応募可能な求人数は倍以上になります。

実際に複数サイトで求人数を比較してみましょう。

サイト名『無資格者OK』でのヒット数『初任者研修所持』でのヒット数
きらケア14,027件16,656件
e介護転職19,095件40,147件
介護求人ナビ12,299件26,431件
ケアキャリ1,950件8,695件

※2020年5月29日現在

このように転職サイトによって差はありますが、初任者研修所持の求人数は無資格者OKの求人数よりも多くなります。

よって転職先を選択する際、より多くの選択肢から選択できるため、あなたにピッタリの施設に出会う可能性が高くなる点がメリットです。

メリット②:より好待遇で転職できる

保有資格月給日給時給
無資格191,042円/月8,966円/日931円/時
初任者研修207,354円/月9,715円/月1,161円/時

厚生労働省の資料である『平成30年度介護労働実態調査』を参照すると、月給・日給・時給のどの比較項目でも無資格者より初任者研修終了者の方が給与が高いことが以上の表からわかります。

つまり転職する際には、より給与が高い施設から転職先を選ぶことができます。

先述のように、転職先の選択肢も増えて給与も高くなる点が『転職前に初任者研修を取得する』際のメリットなのです。


デメリット①:資格取得費用の負担額が大きい

1つ目のデメリットは受講費用の負担額が大きいことです。

次の表は全国展開しているスクールの受講費用の例です。

スクール名受講料(例)
ニチイ77,000円(キャンペーン価格)
三幸福祉カレッジ55,860円(キャンペーン価格)
未来ケアカレッジ34,500円(キャンペーン価格)
ベネッセスタイルケア55,200円(地域によって異なる)

以上のような費用を考慮して受講を検討する必要があります。

デメリット②:資格取得まで時間がかかる

スクール名受講期間
ニチイ4ヶ月
三幸福祉カレッジ1~4ヶ月
未来ケアカレッジ1~4ヶ月
ベネッセスタイルケア1~3ヶ月

初任者研修のカリキュラムは『全130時間のカリキュラム』が厚生労働省から規定されています(介護員養成研修の取扱細則について)。

これらを修了する必要があり、講座の内容はどの講座でも同じですが、進度は講座によって異なります。

講座の進め方によっては、上記のように4ヶ月掛かる場合も想定されるので、転職時期と自分のスケジュールを考えた受講計画を組む必要があります。

3.働きながら初任者研修を受講する方法 

初任者研修を受講する場合には、2つの受講方法があります。

  1. 通学講座で取得する方法
  2. 通信講座(自宅学習+通学)で取得する方法

働きながら初任者研修を取得することを考えている場合は、②の方法で受講するのが現実的です。

通信講座とは

  • 自宅でテキストを読み課題を提出する自宅学習
  • 会場で介護の実技を習得するスクーリング(通学)

の2つの学習を組み合わせた講座です。

自宅学習では配布されたテキストで学習します。また課題が出されるので、自宅で提出課題を済ませスクーリング時に提出するという形式です。

スクーリング(通学)では基礎的な介護技術を中心に学びます。オムツ交換や移乗介助、食事介助などの介護を実技で学習します。

開講している研修機関にもよりますが、仕事と両立ができるよう

  • 曜日指定コース(土日コースなど)
  • 短期集中コース

など様々な研修コースが用意されています。

通信講座にかかる費用

通信講座で初任者研修を取得する場合の費用具体例は以下のとおりです。 

全国展開をしているスクールの初任者研修受講料(通信講座の場合)

研修機関・スクール初任者研修(通常価格)
ニチイ学館110,000円
三幸福祉カレッジ79,800円
ベネッセスタイルケア55,200円
資格の大原83,500円

※いずれも通常価格・税別

税別の通常価格で比較すると、金額は55,200円から11万円と大きな開きがあります。ただ期間限定キャンペーンなどによる割引などで、講座の費用は通常価格よりもかなり安く設定されています。

その他、通学のための交通費などがかかります。

次の章で紹介する公的な助成金や施設・法人によるキャッシュバック制度などを活用することで、受講費の自己負担が軽くなり、場合によっては自己負担がゼロになる場合もあります。

4.助成金&施設の補助制度を必ず活用する

働きながら初任者研修を受講する際は助成金や施設の補助制度を必ず活用することが大切です。これらの制度を活用することで、受講費用の自己負担を減らすことができるからです。

初任者研修は通常10万円近い研修受講費用が必要になります。しかし、助成金や補助制度を活用することで、条件が合えば無料で受講することも可能です。

初任者研修受講時に活用したい助成金や補助制度をそれぞれ紹介します。

4-1.公的な助成金

働きながら活用ができる公的な助成金については、以下の2種類の助成金が存在します。

制度名称窓口対象者助成額
教育訓練給付金ハローワーク
  • 現在雇用保険に加入している
  • 過去に雇用保険に加入していた
のいずれかを満たす方
※一定の要件あり
受講料の20%
※上限10万円
自立支援教育訓練給付金市町村母子家庭・父子家庭受講料の60%
※上限は修学年数×20万円、最大80万円

①教育訓練給付金

教育訓練給付金は初任者研修に限らず、資格取得のために通学・通信で講座を受講する際に広く活用できる制度です。

これは厚生労働省が労働者の能力開発・キャリア形成を助成する意味で設けられている制度で、現在雇用保険に加入している人もしくは過去に雇用保険に加入していた人が対象になります。

受講料の20%(上限10万円まで)が補助される制度になっています。

対象講座は「一般教育訓練給付金」と記載されているので、詳しくは『教育訓練給付制度』から確認してみてください。

②自立支援教育訓練給付金

自立支援教育訓練給付金は母子家庭や父子家庭を対象にした給付金で、母子家庭(父子家庭)の経済的な自立を支援するための制度です。

対象教育訓練を受講し、修了した場合に受講した経費の60%(下限は12,001円、上限は修学年数×20万円、最大80万円)が支給される制度です。

詳しくは『母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について』、または市町村の窓口に相談してみましょう。

今回紹介した教育訓練給付金・自立支援教育訓練給付金は、施設での受講補助制度や教育機関で行っているキャンペーン割引などと併用できる制度なので、積極的に活用しましょう。

それ以外にも、各市町村や都道府県で介護職員初任者研修資格取得支援事業なども行っています。内容は自治体独自に対象者や助成金額を設定しています。

お住まいの自治体で、就労中の初任者研修受講の費用を助成する事業を行っているかどうか、住んでいる自治体のホームページや市町村窓口での相談などを確認することをオススメします。

助成金手続きについても、不明な点は研修機関やハローワーク・自治体等の窓口に相談し、対象者に該当するか・助成金の併用可能かなど確認するようにしましょう。

4-2.施設・事業所での受講費用補助制度

最後に施設・事業所で行っている受講費用補助制度についても紹介します。

これは職場がスタッフの初任者研修受講費用を負担する制度です。金額は職場によっても異なりますが、費用を全額負担・全額キャッシュバックする施設や事業所もあります。

ただしデメリットでも解説したように、補助の対象にも条件があるので注意が必要です。

よくあるのが「一定期間の雇用を条件に」という条件です。

これは「施設側が初任者研修の資格の費用補助をするから、この期間は辞めることなくうちの施設で働き続けてください」ということを意味します。

実際には、資格補助制度は各事業所によって規定が違います。上司に、自分の勤めている施設の資格補助制度について聞いてみるようにしましょう。

また派遣労働でも、派遣会社から初任者研修の受講費用の補助が受けられる場合があります。

かいご畑,キャリアアップ制度

引用:キャリアアップ応援制度とは?

例えばニッソーネットが運営をする「かいご畑」では、通常74,000円の受講料がかかる初任者研修の資格費用を全額補助してくれます。

派遣介護士への資格補助制度は各派遣会社によって違うので、詳細は派遣会社または、自分の担当スタッフに確認するようにしましょう。

派遣という働き方でも、受講費用の補助を受けながら資格の取得をし、キャリアアップができます。

  1. 公的な助成金を活用する
  2. 施設・事業所での受講費用補助制度を活用する

初任者研修を取得する際は、上記2点に注意・確認するようにしましょう。

5.まとめ

いかがだったでしょうか。

初任者研修は働きながらでも取得をすることができる資格でした。

働きながら資格を受講することで、以下の2つのメリットがありましたね。

  1. 給与を得ながら資格取得ができる
  2. 職場が資格取得費用を負担する場合も多い

働きながら受講をする際には、必ず以下の2つを確認するようにしてください。

  1. 公的な助成金を活用する
  2. 施設・事業所での受講費用補助制度を活用する

この記事が少しでも参考になれば幸いです。


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