介護職員初任者研修を受講する4つのメリットと2つの注意点

初任者研修,メリット

「初任者研修を受講するのにはどんなメリットがあるの?」

あなたは今こんなことを考えていませんか?

結論からいうと初任者研修を受講することには主に4つのメリットがあります。

そして以下に少しでもピンと当てはまる人は初任者研修の受講をオススメします。

ただ初任者研修受講には次の2つの注意点があります。

 初任者研修を受講する際の2つの注意点

  1. 費用がかかる
  2. 取得までに時間がかかる

この記事では初任者研修のメリット・注意点について詳しく解説しました。

今『初任者研修を受講するかどうか』を検討している方に非常に役に立つ内容です。ぜひ最後までご覧になってください。

1.介護職員初任者研修を取得する4つのメリット

 介護職員初任者研修を取得するメリットを4つ紹介します。

  1. 基礎から介護を学べる
  2. 有資格者として給料が上がる
  3. 転職しやすい
  4. キャリアアップの第一歩

1-1.基礎から介護を学べる

介護職員初任者研修を受講するメリットの1つ目は「基礎から介護を学べる」ことです。

介護職員初任者研修を受講することで介護を基礎から学ぶことができます。

現場では人手不足・教育力不足から、無資格・未経験者に介護技術の指導が十分に行き渡っていないことが多々あります。

研修担当もつかず細かい指導を受けず、「職員の動きを見て覚えるように」と言われ、見様見真似で現場の仕事を行うこともあるでしょう。

基礎のない状態で仕事を続けることもできますが、事故のリスクが高くなります。またきちんした介護をしなくては、ケアの質も低く利用者の信頼を得ることもできません。

基礎から学ぶために適した研修が初任者研修です。初任者研修を受講することで、理論的・体系的に介護の技術や知識を覚えることができます。

初任者研修を受講し基礎から介護を学ぶことで、利用者本位のケアをすることができます。また正しいケアは自分自身の腰痛予防にも繋がります。

初任者研修を受講することで、基礎から介護を学ぶことができ介護職としてレベルアップして利用者さんに適切なケアを行うことができるのです。

1-2.有資格者として給料が上がる

 介護職員初任者研修を受講するメリットの2つ目は有資格者として給料が上がることです。

そもそも介護職の給与は基本給と手当で構成されています。手当には役職手当・夜勤手当・残業手当などの他に資格手当があります。

介護職員初任者研修を修了することで資格手当を受けることができます。

事業所や施設によっても手当の金額は異なりますが、3,000円〜5,000円程度の資格手当を設定しているところが多いです。

例えば初任者研修の資格手当が5,000円だった場合、年間では無資格と初任者研修修了者の給料の差は6万円にもなります。

下の表は介護労働安定センターが調査した平成30年度の介護従事者処遇状況等調査結果から抜粋したものです。

資格平均給与額(ひと月あたり)無資格者との差
無資格252,490円
初任者研修273,920円+21,430円

引用:平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護の現場で働く常勤職員のうち、無資格の方の平均給与が252,490円なのに対し、初任者研修修了者の平均給与は273,920円となっています。

介護の仕事をこれからも続けていくことを考えれば、少しでも早く初任者研修を修了しておく方がいいでしょう。

有資格者として給料が上がることが、初任者研修を取得するメリットの2つ目に挙げられます。

1-3.転職しやすい

介護職員初任者研修を取得するメリットの3つ目は転職しやすくなることです。

別の職場に転職する際に、資格を持っているか持っていないかで応募できる求人の数も異なります。つまり初任者研修の資格を保有していると転職先の候補が増えるのです。 

次の表は実際に転職サイトで求人件数を検索した結果です。保有資格として初任者研修がある場合とない場合では、倍近く応募できる求人数が異なることが分かります。

サイト名「無資格者OK」でのヒット件数「初任者研修所持」でのヒット件数
きらケア14,027件30,683件
e介護転職19,095件40,147件
介護求人ナビ12,299件26,431件

※2020年7月14日時点

初任者研修を保有すると応募できる求人数が増え、転職の選択肢も大きく広がることがわかります。

転職のしやすさを初任者研修を受講するメリットの3つ目として紹介しました。

1-4.キャリアアップの第一歩

初任者研修を受講するメリットの4つ目はキャリアアップの第一歩になるという点です。

介護業界は保有資格によってキャリアアップしていく仕組みになっています。

無資格から介護職員初任者研修、実務者研修、そして国家資格である介護福祉士とステップアップしていきます。

さらにそこから相談援助の仕事であるケアマネジャーを目指すか、介護福祉士の上位資格として創設された認定介護福祉士を目指すなどより専門性の高いキャリアに分かれていきます。

資格を取得するたびに資格手当も増え、給与も増えていきます。事業所にとっても重要な存在であるため、より責任のある業務などを任されるようになります。

将来のキャリアアップのための第一歩として介護職員初任者研修は受講が必要です。

  • 介護の仕事をこれから長く続けていきたい
  • 介護でキャリアを築いていきたい

と考えている方は、できるだけ早く取得しておくことをオススメします。

介護職員初任者研修を取得しておくべき理由として4つのメリットを紹介しました。

4点挙げたメリットからぜひ初任者研修の取得をオススメします。

では資格を取得する際の注意点を次の章から解説していきます。

2.介護職員初任者研修を取得する2つの注意点

初任者研修は取得するメリットが大きい資格であると紹介しましたが、取得する際には次の2つの注意点があります。

  1. 費用がかかる
  2. 取得までに時間がかかる

2つのデメリットについてそれぞれ見ていきましょう。

2-1.費用がかかる

介護職員初任者研修は資格取得のために費用がかかります。

初任者研修の多くは民間スクールが開講しています。研修を受講するためには費用がかかります。

具体的には

  • 研修受講料
  • テキスト代
  • スクーリング会場までの交通費

などが自己負担として発生します。

ここで全国展開しているスクールの受講料を次の表で紹介します。

研修機関・スクール初任者研修(通常価格)
ニチイ110,000円
三幸福祉カレッジ79,800円
ベネッセスタイルケア55,200円

※いずれも通常価格・税別

受講料はスクールによっても差がありますが、初任者研修の場合は5万円〜10万円程度の受講料が相場です。 

ただ費用の負担を軽減するための方法もあります。

いま全国的に介護職員の人手不足が深刻化している影響から、行政でも初任者研修の受講がしやすいよう様々な助成事業を行っています。

具体的には以下の制度を活用することで初任者研修の受講料を抑えることができます。

介護職員初任者研修資格取得支援事業

都道府県が実施主体となっている「介護職員初任者研修資格取得支援事業」は、県内の介護事業所で勤務することを条件に受講費用の一部免除もしくは無料で初任者研修を受講できる制度です。

自治体ごとに対象者や上限金額なども異なるので、お住まいの自治体のホームページなどを確認しましょう。

教育訓練給付金

教育訓練給付金は雇用保険の被保険者を対象にした助成制度です。受講費用の20%は雇用保険から支給されるため、自己負担は少なくなります。

自分の受講するスクールが「教育訓練給付金」の対象かどうかは、スクールのホームページやパンフレットの資料などを確認しましょう。

自立支援教育訓練給付金

母子家庭・父子家庭を対象にした給付金が自立支援教育訓練給付金です。自立支援教育訓練給付金の対象講座であれば、受講料の60%が助成されます。

自分の受講するスクールが「自立支援教育訓練給付金」の対象かどうかは、スクールのホームページやパンフレットの資料などを確認しましょう。

勤務先の研修制度

介護職として働きながら初任者研修を受講しようと考えている場合は、勤務先が初任者研修の費用を一部負担する場合もあります。

施設・事業所としても有資格者が増えることで施設・事業所全体の介護の質が向上するメリットがあるため、初任者研修を積極的に受講させる施設が増えています。初任者研修の受講を職場の外部研修扱いにし、受講費用の全額を勤務先で負担することもあります。

研修中に研修時給が発生するかどうかも含め、詳しくは職場の上司や事務担当者に確認しましょう。

スクールの就職支援制度

「就職支援制度」は介護職に就職していない方(介護業界に転職する前に初任者研修を取得しようと考えている方)にオススメの制度です。

「就職支援制度」は、初任者研修を行っているスクールで転職支援を受けると受講料がキャッシュバックされる制度です。スクールが提携する事業所や施設に転職することが条件になります。

例えばカイゴジョブアカデミーでは、カイゴジョブアカデミーが紹介する施設へ転職すると受講料の全額をキャッシュバックしてくれます。

仮にあなたが介護業界に転職する前に初任者研修を受講しようと考えている方は、この「就職支援制度」の活用をオススメします。「就職支援制度」を活用することで資格取得から転職までサポートを受けられるからです。

初任者研修は費用がかかるというデメリットがありますが

  • 公的な資格取得支援制度
  • 勤務先の研修費用負担
  • 就職支援制度

など上手に制度を活用して初任者研修の受講費を抑えることができます。

2-2.取得まで時間がかかる

 2つ目の注意点は資格取得までに時間がかかることです。

初任者研修を修了するには合計130時間のカリキュラムを受けなくてはいけません。

初任者研修の受講は自宅学習と通学学習(スクーリング)を組み合わせた通信での取得が一般的です。

自宅学習が40.5時間あるのに対し通学学習は90時間あり、実際に学校に足を運び受講する必要があります。

初任者研修を最短で取得しようと思っても

  • 働く前に取得する場合は最短1ヶ月
  • 働きながら取得する場合は最短2ヶ月

の期間がかかります。

コースによって取得までの期間は変わってくるため、あなたのライフスタイルに最適なコースを選ぶことが大切です。

特に働きながら資格取得を目指す場合は、自分のペースに合った無理のないコースを検討しましょう。

働きながら取得する場合は、週1回スクーリングを行うコースが現実的です。週1回コースを受講すればおよそ3ヶ月で取得できます。

初任者研修は取得までに数ヶ月ほど時間がかかりますが、研修で得るものも大きく、今後のキャリアを考えると取得をオススメしたい資格です。

 初任者研修を受講する際の注意点として次の2点を紹介しました。

 初任者研修を受講する際の2つの注意点

  1. 費用がかかる
  2. 取得までに時間がかかる

次に特にどんな人が初任者研修の取得をするべきかを最後に紹介します。

3.初任者研修を取得するのがオススメな人

特に介護職員初任者研修の取得をオススメしたい人を3パターンに分けて紹介します。

  1. 現在無資格で給料を上げたい方
  2. 現在無資格でスキルアップを図りたい方
  3. これから介護業界で働きたい方

それでは3つのパターンを具体的に解説していきます。

3-1.現在無資格で給料を上げたい方

現在無資格で働いている方で給料を増やしたい人は、ぜひ初任者研修を取得することをオススメします。

メリットでも解説したように、初任者研修を修了すると資格手当の上乗せなどで給与が上がるからです。無資格者の場合、給与を増やす1番の近道は資格を取得することです。

無資格から給与を上げたい人は初任者研修の取得をオススメします。

3-2.現在無資格でスキルアップを図りたい方

現在無資格で働いていてスキルを向上したい方は、初任者研修の受講をオススメします。

メリットでも解説したように介護職員初任者研修は、介護職員に必要な知識や技術の基礎を学べる研修だからです。

介護の現場で業務を行っていても知識の裏付けがないため不安を感じている人は、初任者研修で介護の基本を学ぶといいでしょう。

初任者研修では介護される側をロールプレイで体験できることから、利用者目線での介護を意識できるようになります。

介護の技術の基礎を固めスキルアップを図るという点で介護職員初任者研修は最適な研修なので、無資格で技術にまだ自信がないという方には取得をオススメします。

3-3.これから介護業界で働きたい方

もちろんこれから介護業界で働きたいと思っている方にも初任者研修の受講をオススメします。

初任者研修を修了すると有資格者として就職先を探す選択肢も大きく広がります。有資格者に限定された求人にも応募でき、より待遇のいい職場を探すことも可能だからです。

また実際に介護の仕事をスタートするときにも初任者研修で身につけた知識や技術を生かして、入社初日から活躍できます。

無資格で就職して働きながら初任者研修を受講するのではなく、先に初任者研修を取得してから就職活動することも有効な方法です。

初任者研修をオススメしたい3つのパターンを紹介しました。

4.まとめ

いかがだったでしょうか。

介護職員初任者研修を受講するメリットには次の4つがありましたね。

反対に、初任者研修を取得する際の注意点は次の2点でした。

 初任者研修を受講する際の2つの注意点

  1. 費用がかかる
  2. 取得までに時間がかかる

初任者研修は受講に費用がかかり取得までに時間がかかるものの、次にピンとくる方は初任者研修の受講をオススメします。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。