新しい暮らしの形?まちに開かれたシェアハウス「えんがわ家」とは

えんがわ家

東京都三鷹市新川に「地域の第二のおうち」として、地域住民が集まる一軒家がある。

えんがわ家(や)だ。

元々は空き家であったこの家を、クラウドファンディングで集めた97.5万円でリノベーションをし、地域住民の集まる場として開放している。

今回はえんがわ家に在住をしながら、三鷹市新川を中心に地域コミュニティを作ろうとしている前田さんにインタビューを行いました。

えんがわ家(や)とは

(実際のえんがわ家)

えんがわ家を一言でいえば、「まちに開かれたシェアハウス」です。

そう淡々と語るのは、高校教師として働きながら、えんがわ家の住人でもある前田大志さん。

前田さん えんがわ家という名前の由来は、一軒家を中心に地域の人たちがつながりを持つ、「縁が輪」と地域の人たちのアットホームな空間にしたいという「我が家
」の2つの意味合いがあります。

元々えんがわ家は今のオーナーさんのご両親が住んでいた家でした。オーナーのご両親さんが他界をされ、空き家となっていたえんがわ家ですが、「家を売ってお金にするのではなく、地域に貢献したい」というオーナーさんの意向により、えんがわ家はスタートしました。

オーナーさんの「地域に貢献をしたい」という思いから始まったえんがわ家。この考えには様々な思いがあるという。

前田さん 東京都三鷹市新川は平均年齢が高く、街全体として高齢化が進んでいます。また日中街に関わる人が少なく、市内の就労率が低いのも特徴です。

住宅地である新川ですが、今後まちの担い手が不足する可能性があります。そこでこのえんがわ家を起点として、まちの人たちが気軽に集まる場所をつくろうと、オーナーさんはじめ、関係者で話し合って決めました。

オーナーさんの「地域に貢献をしたい」という思いからスタートしたえんがわ家は、これまでに様々な活動を行ってきた。

えんがわ家の活動内容

(ヨガ実習の時の写真)

前田さん えんがわ家は1階の生活の場をシェアスペースとして地域に開放し、2階が居室となっています。セミナーやワークショップをしたい地域住民の方々に、部屋などをお貸ししています。

一部新型コロナウィルスの感染拡大に伴い実施を延期しているが、農業や福祉をはじめとする様々なジャンルで1階のシェアスペースが活用されている。

その他にもご飯会やバーベキューなど、定期的に地域住民がえんがわ家に集まり、交流を深めている。

えんがわ家でのやりがい・エピソード

(写真は杏がなった際の写真。杏の色はえんがわ家のシンボルカラーにもなっている。)

えんがわ家でのやりがいやエピソードについて前田さんはこう語る。

前田さん えんがわ家では、地域の人たちと一緒に野菜や果物を栽培しています。野菜や果物が栽培できたら、地域住人の方限定のFacebookグループで報告をします。

先日びわができたのですが、非常に大盛況で1日のうちになくなってしまいました。(笑)

えんがわ家の前を通る地域の人たちに、「野菜ができてきたね」や「果物が育ってきたね」と声かけをいただくと、地域のコミュニティができつつあることを実感して、やりがいを感じます。えんがわ家がハブになり、地域の人たちが繋がることが自分自身のやりがいに繋がっています。

えんがわ家を中心に地域が一体になっていると実感をしたときに、喜びとやりがいを感じている前田さん。

そもそも前田さんがえんがわ家に移住したのは、高校教師として働きながら感じた思いがきっかけだという。

前田さんがえんがわ家に移住をした経緯

前田さんは都内の高校教師として働きながら、えんがわ家の住人として、えんがわ家の管理をしている。

そんな前田さんがえんがわ家に移住したのは、高校教師として働きながら感じた経験からだという。

前田さん 私は以前、教育困難校と呼ばれる学校に勤務していました。そこでは虐待やネグレクトをはじめ、家庭的に困難を抱える生徒がたくさんいたのです。

学校現場で働きながら「子供が家庭と学校だけでなく、地域で暮らす大人とも関わることが大切なのでは?」と高校の教師をしながら感じるようになりました。

えんがわ家をもっと子供が集まるコミュニティにして、世代を問わず子供がたくさんの大人と触れ合い、成長していく姿を見守っていきたいと思っています。

「子供が親や兄弟という家族を飛び越えて、地域の大人と関わりながら成長ができる場所にしたい」という前田さん、えんがわ家を通しての今度の活動を語る。

えんがわ家の今後の計画について

えんがわ家の今後の計画について前田さんはこう語る。

前田さん まずはえんがわ家の内装を整えたいと思っています。みんなで漆喰を塗ったり、壁紙を貼ったり。ワークショップ形式で和気あいあいと進めたいなと考えています。

あとは個人的な計画として、小・中学生を中心とした若い人たちの集まる場所の役割もえんがわ家が担っていきたいと考えています。

小・中学生が学校の終わりなどに集まり、勉強をしたり、お話をしたりする。その面倒を大学生などが見るようなイメージです。

若者から高齢者まで幅広い世代が交流できる場所・コミュニティを作ると意気込む前田さん。

えんがわ家の地域コミュニティとしての活動から目が離せない。

えんがわ家:公式サイト


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