【体験談】特養の平均年収は398万円!特養の給料と他施設を比較

特別養護老人ホームで働いてみたいけど、給料面が不安…。グループホームなどの施設に比べて大変なイメージがある…。

仕事の幅を広げるために、特別養護老人ホームで働きたいけど、どんなキャリアを積めるのか知りたい…

という方の疑問にお答えします。

特別養護老人ホーム(以下、特養)は、要介護3以上の利用者さんが入所する施設です。要介護3以上の利用者さんが入所する施設なので、グループホーム・有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅などの、介護度に縛りがない施設に比べて、寝たきりや極度の認知機能の低下などの重度の利用者さんが入所している点が特徴です。

特養で働く介護職員は、要介護3以上の重度の利用者さんを介助します。そのため介護職員は、身体的にも精神的にも負担は増える傾向にありますが、負担が大きい分、給料は他の施設よりも高い傾向にあります。

今回の記事では、特養で働く介護職員の給料を大解剖しました。この記事を読めば、特養の給料事情がわかります。ぜひ最後までご覧ください。

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特養に勤める介護職員の平均年収は398万円

特養に勤める介護職員の平均年収は398万円

正社員で働く場合の給料

厚生労働省の調査から分かる平均年収

特養に勤める介護職員の平均年収は、正社員の場合、398万円であることが厚生労働省のデータから分かっています。(※基本給、手当、ボーナスの一部も含む)

平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果
引用:厚生労働省
平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.65)

※月給(332,260円×12ヶ月)から年収を査定

東京都の特養の求人例

より詳細に給与をみていきましょう。下記は東京都のある特養の求人です。

基本給224,000円
介護福祉士手当(※資格有)10,000円
夜勤手当10,000円
処遇改善手当5,000円
住宅手当10,000円~30,000円
家族手当子(1人につき)15,000円
賞与※業績による
東京都の特養の求人例

もしあなたが1人暮らし・新卒でこの事業所に入った場合の月給は

基本給224,000円
処遇改善手当5,000円
住宅手当10,000円
給与(月給)239,000円

となります。

月給239,000円
月給×12ヶ月分2,868,000円
賞与(2ヶ月分)478,000円
年収334万円

12ヶ月分に換算すると「239,000×12か月=2,868,000円」です。また賞与は業績に応じて変動するため、仮に2ヶ月分とすると、賞与の金額は「月給与239,000円×賞与2ヶ月分=478,000円」です。つまり、あなたがこの施設に就職した場合、年収は334万円になります。


特養の平均年収は約398万円でした。ただ各事業所ごとに年収が変わります。求人を探す際は、”特養の平均年収が約398万円”であることを頭の中に入れて探してみましょう。

非正社員で働く場合の給料

次に、非正社員(パートやアルバイト)として特養で働く場合の給料を解説していきます。

非正社員として働く場合は、厚労省の調査によると、平均日給は約10,782円、平均時給は約1,229円であることが分かります。

平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果、p.66・67の平均給与・実働日数・実働時間数から日給と時給を算出。日給の者の平均給与163,890円÷平均実働日数15.2日=約10,782円、時給の者の平均給与122,610円÷平均実労働時間99.7時間=約1,229円

こちらも事業所ごとに水準は変わる点に注意しましょう。


ここまでをまとめると、次のようになります。

特養の給与水準まとめ
  • 特養の平均年収:398万円
  • 平均給与(月給):332,260円
  • 平均日給:約10,782円
  • 平均時給:約1,229円

では、これらの給与水準は、グループホームや介護老人保健施設などの施設と比較して、高いのでしょうか?低いのでしょうか?次の章で詳しく解説していきます。

特養の給料と他の施設の給料を比較

特養の給料と他の施設の給料を比較

ここから特養と他の施設の給料を比較していきます。今回は、同じく入所施設である介護老人保健施設と認知症対応型共同生活介護(以下、グループホーム)の給料と比較します。

それぞれを簡単に紹介すると、介護老人保健施設は、在宅復帰を目指してリハビリや病気の治療を行う入所施設。グループホームは、認知症と診断された要支援2以上の方が利用する入所施設です。

年収を比較した結果は、次の通りです。

特養の給料と他の施設の給料を比較
特別養護老人ホーム
約398万円
介護老人保健施設
約380万円
グループホーム
約331万円

平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果 p.66の月給から年収を査定

特養は他の施設体系と比較しても、一番高い年収の施設形態であることが分かります。

ここで「データだけではよくわからない…」という方に、実際に私が特養で働いたときの給料事情を解説していきます。

元特養職員の私が語る給料事情

元特養職員の私が語る給料事情

この章では、実際に私が特養で働いていた際の給料事情を紹介していきます。データとは違う生々しい話になります。

私は新卒で特養にケアワーカーとして入社しました。新卒で特養に入社した私の平均年収は約290万円でした。以下が詳しい内訳です。

金額(年間)
基本給2,292,000円
※191,000円(月給)×12ヶ月
賞与(ボーナス)429,750円
※191,000円(月給)×2.25ヶ月分
処遇改善加算180,000円
年収(合計)約290万円

※国税庁が公表している20~24歳の平均年収は282万円。(平均給与|国税庁)。また介護職員の基本給の平均は181,220円。(平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果 p.62)

また私が勤務していた特養では、手当などが次のように決まっていました。

基本給191,000円
夜勤手当5,000円(1晩)
資格手当無し
住宅手当・25,000円(賃貸の場合)
・20,000円(持ち家の場合)
家族手当・10,000円(配偶者がいる場合)
・10,000円(1人目の子供)
・5,000円(子ども2人目以降、1人につき)
主任手当3,000円
管理者・係長手当5,000円
賞与4.5か月分(月給×4.5ヶ月)
その他資格取得補助金、勤続10年報酬など

各種手当は毎月、給料として支給されました。”介護福祉士など資格を保有していれば、資格手当として月給が上がる”のが一般的ですが、この施設では資格手当がないことが特徴でした。つまり基本給に資格手当が含まれていて、資格を保有していても、保有していなくても同じ給料でした。

”資格を持っていても手当が出ない”となると、資格を取得するモチベーションがなくなりそうです。しかし”勉強のためのテキスト代は補助が出る”・”合格した際には一時金がもらえる”など、この施設では資格取得を推進していました。

また夜勤手当は一晩で5000円と、他の特養などの施設に比べて低い水準でした。

いかがでしょうか。実際に私が新卒で入社した特養で働いていたときの年収は約290万円でした。生々しい話なので少しでも参考になれば幸いです。

特養で給料をUPするための4つの方法

特養で給料をUPするための4つの方法

最後に、現在特養で働いている人に向けて、より年収を上げる方法を詳しく解説していきます。

特養で給料を上げるには、次の4つの方法があります。

1つ1つ詳しく解説していきます。

方法1:勤続年数を増やす

1つ目の方法が、”同じ施設での勤続年数を増やす”です。

なぜなら勤続年数が長ければ長いほど、昇給できるからです。

介護人材の処遇改善について
参考:介護人材の処遇改善について

また2019年度の秋より、介護福祉士を持った職員が10年間同じ施設で仕事をすれば、月に8万円給与が上がることも、国が発表しています。

つまり同じ施設で勤務することで昇給し、国から手当を受けることもできます。

実際に私が新卒で入社した特養では、勤続年数が長ければ長いほど昇給する制度がありました。具体的には、”勤続年数×2000円”が基本給に加算されていました。またボーナスも勤続年数に合わせて支給されていました。

内訳年収406万円
基本給2,460,000円
(年間昇給2,000円×7年+月給191,000円)×12ヶ月
賞与922,500円
205,000円×4.5ヶ月
処遇改善加算444,000円
夜勤手当240,000円
(5,000円×4回)×12ヶ月

もし私が同施設で7年間働いていれば、年収は約406万円だったでしょう。この他にも住宅手当や家族手当、役職に就いていれば主任手当も付くので、さらに増加が見込める可能性が高いです。

方法2:他の事業所へ転職する

方法2:他の事業所へ転職する

2つ目の方法が、”他の事業所に転職する”です。

先程も解説した通り、特養の平均給料は、他の施設と比較して高い水準でした。ただ、あなたの事業所に充実した昇給体制が無かったり、平均と比べてあまりに給料が低い場合は、他の施設へ転職するのも一手です。

今はどの施設も介護士が不足しています。人手を確保するために、資格手当を充実させたり、福利厚生を充実させたりするなど、様々な高待遇の制度を導入している事業所もたくさんあります。今の職場で給料面に不満があれば、転職を考えてみるのもいいでしょう。

方法3:資格を取得する

方法3:資格を取得する

3つ目の方法が、資格を取得するです。

なぜなら資格を保有しているだけで、資格手当として月に数千円から数万円まで支給している事業所も多いからです。

介護の資格には、介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネ)などがあります。資格勉強と仕事を両立するのは大変ですが、資格を保有しているだけで月に数千円〜数万円昇給できる可能性があります。

方法4:キャリアアップを目指す

4つ目の方法が、”キャリアップを目指す”です。

一般的に介護職員から生活相談員・介護支援専門員(ケアマネ)などにキャリアアップすると、給料もその分上がるからです。例えば介護職員・生活相談員・ケアマネージャーの給料を比較すると、次のようになります。

職種月の給与年収
介護職員300,970円約361万円
生活相談員321,080円約385万円
ケアマネージャー350,320円約420万円
参考:平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要、P.10

介護職員の平均年収は361万円です。介護職員より生活相談員の方が、約24万円も給料が高いことがわかります。またケアマネの平均年収は約420万円で、介護職員より約60万円も高いです。

「介護職に対して強くやりがいを感じているが、給料が低い…」という方は、介護業界でキャリアップを図るのも一手です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

特養の給料事情は、次の通りでした。

特養の給与水準まとめ
  • 特養の平均年収:398万円
  • 平均給与(月給):332,260円
  • 平均日給:約10,782円
  • 平均時給:約1,229円

また特養の介護職員の給料はグループホーム、デイサービスの介護職員の平均年収よりも高く、老人保健施設よりも低い水準でした。

現在の給料に不満がある方、将来の給料が不安な方は、解説した4つの方法をぜひ参考にしてみてください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。