初任者研修,実務者研修,違い

何が違うの?初任者研修と実務者研修6つの違いと3つの共通点

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「初任者研修と実務者研修は何が違うの・・・?」

あなたは今こんなことを考えていませんか?

初任者研修と実務者研修には主に6つの違いがあります。

  1. 受講内容&受講時間の違い
  2. 受講費用の違い
  3. 介護福祉士への受験資格の有無
  4. 修了試験の有無の違い
  5. 転職のしやすさの違い
  6. 給料の違い
初任者研修実務者研修
受講内容・受講時間9科目130時間20科目450時間
受講費用キャッシュバックで
無料になる場合も
キャンペーン等で
10万円程度で受講も
介護福祉士の受験資格付与×なし○あり
修了試験○あり△(実施していないスクールもある)
転職しやすさ無資格者よりも転職しやすいより好条件で転職しやすい
平均給与207,354円/月213,787円/月

初任者研修と実務者研修の主な共通点は3つです。

  1. 共に国家資格ではない
  2. 9科目が同じ受講科目
  3. 無資格・未経験から受講できる

結論からいうと、無資格・未経験者である場合は、まずは初任者研修を受講するのがオススメです。

※無資格・未経験から実務者研修を受講される方はあまりいません。無資格・未経験の場合は、初任者研修から受講するのが一般的です。

この記事ではまず、初任者研修と実務者研修の6つの違いと3つの共通点を詳しく解説しました。

そして

  • どんな人に初任者がオススメなのか
  • どんな人に実務者研修がオススメなのか

も合わせて解説をしました。

最後に、資格受講にあたり、非常に大切な「助成金の活用」についても述べているので、ぜひ最後まで読み進めてください。

\この記事を簡単にまとめると…/

  1. 初任者研修と実務者研修は主に6つの違いがある
  2. 初任者研修と実務者研修は主に3つの共通点がある
  3. どちらから取得しようか悩んでいる場合は「初任者研修」がおすすめ
  4. 初任者研修・実務者研修どちらにせよ、取得の第一歩はスクール選び
  5. こちらから一括資料請求が可能!完全無料!

1.初任者研修と実務者研修の6つの違い

 初任者研修、実務者研修には以下のように、6つの違いがあります。

 それでは1つずつ丁寧に解説をしていきます。

1-1.受講内容&受講時間の違い

初任者研修と実務者研修。この二つはどちらも未経験から受講できる研修です。ただ、研修のカリキュラムや時間数が異なります。

初任者研修では介護職員としての業務に必要な社会福祉についての基礎知識や生活支援技術、障害や認知症についての基礎的な理解を身に着けるものになっています。

それに対して、実務者研修は介護実務の国家資格である介護福祉士の受験資格となっています。介護のスペシャリストを養成するためのカリキュラムが実務者研修です。

初任者研修と実務者研修の受講内容には共通科目があります。

以下の表は初任者研修と実務者研修のカリキュラムの違いと研修時間数を表したものです。

科目時間数初任者研修実務者研修
人間の尊厳と自立5時間
社会の理解Ⅰ5時間
社会の理解Ⅱ30時間 
介護の基本Ⅰ10時間
介護の基本Ⅱ20時間 
コミュニケーション技術20時間 
生活支援技術Ⅰ20時間
生活支援技術Ⅱ30時間
介護過程Ⅰ20時間
介護過程Ⅱ25時間 
介護過程Ⅲ45時間 
発達と老化の理解Ⅰ10時間 
発達と老化の理解Ⅱ20時間 
認知症の理解Ⅰ10時間
認知症の理解Ⅱ20時間 
障害の理解Ⅰ10時間
障害の理解Ⅱ20時間 
こころとからだのしくみⅠ20時間
こころとからだのしくみⅡ60時間 
医療的ケア50時間 
合計時間数 –130時間450時間

初任者研修は

  • 受講科目数:9科目
  • 時間数:130時間

なのに対し

実務者研修は

  • 受講科目数:20科目
  • 時間数:450時間

となっています。

実務者研修は初任者研修よりも11科目も多く、時間数でも320時間も長いカリキュラムになっています。

実務者研修の科目名については、介護福祉士国家試験の筆記試験で出題される科目名と同じです。

実務者研修の研修内容はそのまま介護福祉士養成のためのカリキュラムになっていることがわかります。

受講内容と受講時間数で、実務者研修の方が圧倒的に多いという違いがあります。

1-2.受講費用の違い

初任者研修と実務者研修ではカリキュラムや時間数に違いがあることで、受講費用にも違いがあります。

大手の研修機関・スクールでの費用比較を以下の表にまとめています。

研修機関・スクール初任者研修実務者研修(無資格から)
ニチイ学館110,000円200,000円
三幸福祉カレッジ79,800円129,700円
ベネッセスタイルケア55,200円144,000円
資格の大原83,500円127,000円

※いずれも通常価格・税別

初任者研修の通常価格は5万円台から11万円台になっています。

初任者研修の場合は、提携する法人・事業所等へ就労することを条件に受講料を全額就労先が負担する場合が多いのが特徴です。

市町村が受講費用を支援する場合もあり、実質無料もしくは2~5万円程度の自己負担で研修受講できる研修機関が増えています。

それに対して、実務者研修は無資格からの受講の場合の費用は12万円台から20万円台までとなっています。

初任者研修に比べると費用も高額です。

研修費用の全額キャッシュバックを行うスクールも一部ありますが、勤続日数や就業時間数なども細かく定めてあり、クリアするための条件は厳しくなっています。

キャンペーン等により、半額程度で受講できる場合もありますが、10万円近い費用がかかります。

費用負担は、初任者研修よりも実務者研修の方が大きいことがわかります。

1-3.介護福祉士への受験資格の有無

初任者研修と実務者研修の違いとして、介護福祉士受験資格の有無の違いがあります。

介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格です。

実務者研修の正式な名称は介護福祉士実務者研修です。実務者研修を修了し、介護の実務経験を3年以上重ねることで、介護福祉士の試験を受けることができます。

実務者研修が、国家資格者を養成するための研修なのに対し、初任者研修は介護職員のスタートアップ資格となっており、介護福祉士の受験資格はありません。

初任者研修と実務者研修では、修了後の介護福祉士受験資格の有無の違いがあります。

1-4.修了試験の有無の違い

初任者研修と実務者研修には、修了試験の有無に違いがあります。

初任者研修では、修了後に学習した内容の効果測定として修了試験を行うことになっています。

試験問題は研修を行う機関ごとに作成されており、問題内容や出題数も異なります。

試験の難易度は低く、もし試験で基準をクリアできなかったとしても、追試や再試験などを行っています。不合格=資格がもらえない、というわけではありません。

実務者研修には修了試験の義務はないため、修了試験を行っていないスクールもあります。

初任者研修は実務者研修と違い、修了試験が義務になっている点に違いがあります。

1-5.転職のしやすさの違い

初任者研修と実務者研修では、転職のしやすさにも違いがあります。

実務者研修修了者の方が初任者研修修了者よりも、好条件での転職ができます。

転職が有利になるのは、以下のような理由があるからです。

理由①:実務者研修の修了者は医療的ケアを学んでおり、医療ケアが必要な施設からも必要とされるから

実務者研修修了者は、医療的ケアの研修も受けているため、胃ろうなどの経管栄養や口腔内のたん吸引などの技術も学んでいます。

そのため、医療的ケアが必要な利用者の多い介護療養型医療施設や介護医療院・重度の障害者施設施設などでは無資格者や初任者研修修了者と比較をすると、より求められています。

理由②:実務者研修の修了者は、サービス提供責任者として転職することができるから

実務者研修の修了者は訪問介護事業所におけるサービス提供責任者の職に就つくことができます。

サービス提供責任者は、ヘルパーの調整や訪問介護計画書の作成、サービス担当者会議への出席など、訪問介護事業所の業務において中核となる存在です。

サービス提供責任者は原則として利用者40人あたりに一人以上の配置が必要と決められています。

サービス提供責任者の人材は不足しており、実務者研修の修了者は訪問介護事業所の転職を考える上では非常に有利になります。

実務者研修は介護福祉士になるための要件でもあり、事業所内に介護福祉士が増えることでサービス提供体制加算などの介護報酬上の加算が上乗せされるメリットもあります。

介護福祉士取得も見越して実務者研修修了者を確保しておきたいという事業所もあります。

社会全体で介護人材が不足している状況もあり、初任者研修修了者も転職に不利ということはありません。

ただ、実務者研修の修了者はより好条件で転職しやすいというメリットがあります。

1-6.給料の違い

初任者研修と実務者研修で、給料にも違いがあります。

初任者研修受講者よりも、実務者研修受講者の方が給料は高いです。

以下の表は、介護労働安定センターが調査した平成30年度の介護労働実態調査で、保有資格ごとの平均月給のデータです。

保有資格平均月給
無資格191,042円
初任者研修207,354円
実務者研修213,787円

介護労働安定センター「事業所調査「事業所における介護労働実態調査 結果報告書

表V-2(2)④【労働者】所定内賃金階級別<月給の者>「労働者属性等別」より

初任者研修修了者の平均月給が207,354円なのに対し、実務者研修の修了者は213,787円となっており、実務者研修の修了者の方が初任者研修の修了者より平均給与が高くなっています。

勤続経験による給与の上乗せや役職による給与の違いも考えられますが、実務者研修の修了者を高く評価していることがわかります。

初任者研修と実務者研修の違いは以上の6つのポイントから紹介させていただきました。

2.初任者研修と実務者研修の3つの共通点

初任者研修と実務者研修の共通点を以下の3つにまとめてみました。

2-1.共に国家資格ではない

初任者研修と実務者研修、どちらも国家資格ではありません。

どちらも厚生労働省が定めたカリキュラムで行われる研修で、厚生労働省認定の公的資格という位置づけです。 

2-2.9科目が同じ受講科目

初任者研修と実務者研修では9科目が共通科目となっています。

初任者研修と実務者研修の共通科目

  • 人間の尊厳と自立
  • 社会の理解Ⅰ
  • 介護の基本Ⅰ
  • 生活支援技術Ⅰ
  • 生活支援技術Ⅱ
  • 認知症の理解Ⅰ
  • 障害の理解Ⅰ
  • こころとからだのしくみⅠ
  • 介護課程Ⅰ

初任者研修のカリキュラム130時間分すべてが実務者研修のカリキュラムと共通しています。

そのため、初任者研修の修了者が実務者研修を受講する際には、初任者研修で受講した科目を受ける必要がありません。

2-3.無資格・未経験から受講できる

初任者研修も実務者研修も、どちらも無資格・未経験から受講できます。

初任者研修を受講し、現場での介護経験を積んだ後に介護福祉士を目指して実務者研修を受けるのが一般的ですが、未経験のまま実務者研修を受講することもできます。

3.まず初任者研修の取得をオススメするのはこんな人

初任者研修を取得するのがお勧めなのは以下のような人たちです。

3-1.無資格・未経験から介護の仕事を始めたい人

「介護の仕事を始めたい」と考えている人には、まず初任者研修を受講することをお勧めします。

初任者研修は受講費用の自己負担も少なく、短期間で資格取得ができるからです。

また無資格で介護業界へ転職するよりも、初任者研修を受講してからのほうが、就職に有利になります。

実際に介護の仕事をする上でも、初任者研修で習得した知識や技術の裏付けがあるため、自信を持って介護の仕事にあたることができます。

「無資格・未経験から介護の仕事を始めよう」という人は、スタートアップ研修として初任者研修を選択することをお勧めします。

3-2.訪問介護の仕事を目指している人

訪問介護のヘルパーの仕事を考えている人には初任者研修がお勧めです。

介護の仕事には未経験で就職できる職場もありますが、サービスの種別によっては資格が必要とされる職種もあります。

例えば、訪問介護などの訪問系サービス提供には、初任者研修修了以上の資格が必要になります。

訪問介護サービス事業所では、働く曜日や時間など、自分の指定した時間のみ勤務するという働き方ができます。

特に主婦の方が、家庭と仕事を両立させたい場合には働きやすい職業です。

例えば、お子様が保育園に行っている時間の間だけ勤務するという働き方もできます。

また、介護が必要な家族がデイサービスやショートステイに行っている間だけ仕事をするという勤務も可能です。

このように訪問介護には、育児や家族の介護と両立させやすいというメリットがあります。

自分の生活スタイルに合わせて働くことのできる訪問介護ですが、初任者研修修了以上の資格がなければ勤務できません。

ホームヘルパーなど、訪問の仕事を考える場合はまず初任者研修を受講することをお勧めします。

3-3.段階を踏んでステップアップしたい人

介護業界で段階を踏んでステップアップしたい人は、まず初任者研修を受けることをお勧めします。

介護業界では

初任者研修▶︎実務者研修▶︎介護福祉士▶︎介護支援専門員▶︎主任介護支援専門員

といった段階を踏んでステップアップしていくことができます。

初任者研修で受講する130時間は、実務者研修との共通科目なので、実務者研修を受講する際は、初任者研修で受けた130時間分が免除されます。

段階を踏んで介護業界でのステップアップしたい場合は、まずは初任者研修を受けることをお勧めします。

4.実務者研修を取得した方が良いのはこんな人

初任者研修を受講せず、実務者研修の受講をお勧めするのは次のような人です。

※事実、無資格・未経験から実務者研修を受講される方はあまりいません。無資格・未経験の場合は、初任者研修から受講するのが一般的です。

4-1.研修するための時間や費用にゆとりがあり、最初からしっかり研修を受けたい人

研修するための時間や費用にゆとりがあり、最初からしっかり研修を受けて仕事をしたいという人は実務者研修をお勧めします。

ここまで説明した通り、実務者研修は初任者研修に比べて、科目数・受講時間数も多く、費用も掛かります。

実務者研修の受講費用の割引がある研修機関もありますが、費用は初任者研修に比べると高額です。

生活するための収入がすぐに必要な人が、費用負担の大きい長期間のカリキュラムを続けながら新しい仕事をしていくのは現実的ではありません。

金銭的にゆとりがあり、就職を急いでいない人は、未経験から実務者研修を受講する方法を選択するのもいいでしょう。

4-2.訪問介護のサービス提供責任者になりたい人

訪問介護のサービス提供責任者になりたい人は実務者研修の受講をお勧めします。

訪問介護サービス事業所には「サービス提供責任者」という職員の配置が義務付けられています。

サービス提供責任者は

  • ホームヘルパーのシフト調整
  • 訪問介護計画作成
  • サービス担当者会議の参加
  • ケアマネとの連絡調整

など、訪問介護サービスの中核となる業務を行う職員です。

サービス提供責任者になるには、国家資格である介護福祉士を保有しているか、実務者研修の修了が条件となります(旧資格:ホームヘルパー1級も対象になります)。

実務経験は要件とされていないため、あまり例はありませんが、介護未経験の実務者研修修了者がサービス提供責任者になることも可能です。

利用者の望む生活を聞き取り、ケアマネとサービス内容を確認し、適切なケアが実施できるようホームヘルパーに指示をする非常にやりがいの大きな仕事です。

訪問介護サービス事業所でサービス提供責任者をしたい人は、実務者研修の受講をお勧めします。

ここまで、初任者研修をお勧めする人と実務者研修をお勧めする人を紹介したので、その内容を整理します。

初任者研修がオススメ実務者研修がオススメ
  • 無資格・未経験から介護の仕事を始めたい人
  • 生活のために早く給与を手にしたい人
  • 訪問介護の仕事をしたい人
  • 段階を踏んでステップアップしたい人
  • 研修するための時間や費用にゆとりがあり、最初からしっかり研修を受けたい人
  • 訪問介護のサービス提供責任者になることが条件になっている人

5.どちらを取得した方が良いか迷っている場合は「初任者研修」

無資格・未経験からどちらの資格を取得した方がいいか迷っている場合は、初任者研修をお勧めします。

無資格・未経験の方に、まずは初任者研修をお勧めする理由は以下の3点になります。

無資格・未経験の方に初任者研修をお勧めする理由

  • 資格取得費用が安い
  • 短期間で資格取得できる
  • 無資格よりも給与が高い

以上のような理由から、無資格・未経験からどちらの資格を取得した方が良いか迷っている場合は、まず初任者研修をお勧めします。

6.資格取得には助成金を活用することが大切

最後に、資格取得のために活用したい助成金の制度をいくつか紹介します。

研修を受講する際は、助成金を必ず活用するようにしましょう。

未経験から介護の資格を取るのであれば、まずは初任者研修の受講をお勧めします。

初任者研修受講の際に、利用可能な助成金の制度を以下の表にまとめてみました。

制度名称窓口対象者助成額
教育訓練給付金ハローワーク「現在雇用保険に加入している」
もしくは
「過去に雇用保険に加入していた」方
(一定の要件あり)
受講料の20%
※上限10万円
自立支援教育訓練給付金市町村母子家庭・父子家庭受講料の60%
※上限は修学年数×20万円、最大80万円
介護職員
初任者研修資格
取得支援事業
※注意
都道府県市町村自治体による
※参考①
自治体による
※参考②

※注意:事業名称は自治体により異なる

※参考①:東京都東京都内で介護業務への就労を希望する学生(大学生、短大生、専門学校生、高校生及び高等専修学校生)、既卒者、主婦、元気高齢者、就業者及び離職者で、受講前に職場体験事業を利用した方(対象:800名)

※参考②:東京都受講費用全額助成

6-1.教育訓練給付金(一般教育訓練)

まず、教育訓練給付金を紹介します。

これは一定期間雇用保険に加入している方・もしくは雇用保険に加入していた方が利用できる助成制度です。

厚生労働省のホームページではこのように紹介しています。

労働者や離職者が、自ら費用を負担して、厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講し修了した場合、その教育訓練施設に支払った経費の一部を支給する制度

教育訓練給付制度 |厚生労働省

資格取得にかかった費用もこの教育訓練給付金の対象として、受講料の20%(上限10万円)が給付されるというものです。

キャンペーン等の割引制度を利用した場合は、割引後の費用から20%の金額が給付されます。

制度の詳細は、『ハローワークのホームページ』をご確認ください。

これは初任者研修だけでなく実務者研修も対象になっているので、将来のキャリアアップとして資格取得を目指す際には積極的に活用することをお勧めします。

教育訓練給付金を紹介しました。詳細はハローワークにお問い合わせください。

6-2.自立支援教育訓練給付金

続いて紹介するのは自立支援教育訓練給付金です。

これは母子家庭・父子家庭を対象にした給付制度になります。

厚生労働省のホームページではこのように紹介しています。

母子家庭の母は、就業経験が乏しいことなどから、生計を支えるための十分な収入を得ることが困難な状況におかれている場合が多く、また父子家庭においても所得の状況や就業の状況などから同様の困難を抱える家庭もあることから

「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業」を各都道府県・市・福祉事務所設置町村(以下、「都道府県等」といいます。)において実施しています。

母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について |厚生労働省

事業を行っているのは都道府県ですが、相談は各市町村の窓口で受け付けています。

母子家庭・父子家庭を対象にした自立支援教育訓練給付金を紹介しました。

詳細は市町村の窓口にご確認ください。

6-3.介護職員初任者研修資格取得支援事業

最後に介護職員初任者研修資格取得支援事業を紹介します。

介護職員の人材確保を目的とした事業で、資格取得から就業までを支援する事業になります。

各都道府県・市町村によって助成金の金額や制度の対象者も異なりますので、詳細はお住まいの市町村窓口にお問い合わせください。

今回は参考例として、東京都の介護職員初任者研修資格取得支援事業について紹介します。

東京都では介護人材確保対策事業として

介護の現場見学▶︎初任者研修の資格取得▶︎就業

までの流れを一貫して支援することで介護人材の確保を目指しています。

事業概要は以下のように記載されています。

【事業概要】

無料の介護職員初任者研修又は生活援助従事者研修(夏休みコース・平日コース・土日祝コース等)を開講します。

資格取得後は、人材センターにて福祉・介護の仕事の斡旋を受けることも可能です。受講費は無料ですが、交通費や昼食代等については自己負担いただきます。(研修に係る費用は、事業者あてに別途支払われます。)

東京都ホームページより

東京都では初任者研修の受講費用の全額を補助していますが、自治体によって異なります。お住まいの都道府県・市町村にお問い合わせください。

介護職員初任者研修資格取得支援事業について紹介しました。

これ以外にも、教育研修機関の指定事業所に一定期間勤務するなどの条件をクリアすれば受講費用が全額免除される場合などもあります。

以下、参考例としてニチイ学館の行っている初任者研修受講料キャッシュバック制度を紹介します。

参考)ニチイ学館 受講料キャッシュバック制度

対象講座:介護職員初任者研修 

内容:下記の適用条件をすべて満たした方に、条件を満たした月の翌々月の給与とともに、受講申し込み時にお支払いいただいた受講料の全額を一括でお支払いいたします(課税対象となります)。

適用条件:ニチイの介護職員初任者研修を修了し、受講中または修了後3ヵ月以内にニチイに就業された方資格者として、通算325時間以上就業された方1ヵ月あたり65時間以上(訪問介護は50時間以上)働くことが可能、転居を伴わない拠点・サービスの異動が可能、早朝夜間深夜・土日祝日・夜勤の勤務が可能、という条件で就業された方支給時に在籍している方(休職している場合は対象外)

適用条件は他にもあります。詳しくはお問い合わせください。2020年4月現在の情報であり、変更になる可能性があります。

ニチイ学館ホームページより

資格を受講する場合は、自己負担を減らすためにも、助成金を必ず活用するようにしましょう。

7.まとめ

いかがだったでしょうか?

初任者研修と実務者研修には主に、6つの違いがありましたね。

初任者研修実務者研修
受講内容・受講時間9科目130時間20科目450時間
受講費用キャッシュバックで無料になる場合もキャンペーン等で10万円程度で受講も
介護福祉士の受験資格付与なしあり
修了試験ありなし
転職しやすさ無資格者よりも転職しやすいより好条件で転職しやすい
平均給与207,354円/ 月213,787円/ 月

そして初任者研修と実務者研修の主な共通点は3つでしたね。

そして、資格を受講する際には必ず 助成金を活用するようにしましょう。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。