【創業から続く想い】シーユーピー株式会社が大切にする『介護に携わる人を応援したい』という想いと、介護制服製造の現場

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今回はシーユーピー株式会社様にインタビューを敢行しました。25年以上、介護士の制服を作り続けてきたシーユーピーさんの想いや介護制服製造のリアルなお話を伺いました。普段はなかなか触れることがない介護制服製造、販売の裏話をぜひ最後までご覧ください。

シーユーピー株式会社とは

シーユーピー株式会社は、菅公学生服株式会社のグループ会社で、企業向けユニフォーム事業・福祉施設向けユニフォーム事業・運送業向けユニフォーム事業などを展開しています。

今回はシーユーピー株式会社様に所属する、営業部長の矢木さん、企画開発課課長の洲脇さん、開発担当の重さんにインタビューを敢行しました。

介護施設・経営者によって変わる制服のカタチ

介護制服への要望・考え方は、施設・経営者によって様々であるといいます。その実態を伺いました。

とある有料老人ホームを40施設運営されている経営者さんは「自分たちの介護の仕事はサービス業なんだ」という発想で制服を検討されます。

求められる見た目はホテル・レストランのようなサービス業、しかし介護スタッフとしての動きやすさ・機能性も必要という制服のニーズですね。

より具体的には『色はモノトーン調でシンプルなデザインで、ただ暑さ対策や収納など機能面も必要』といった感じです。

また経営者さんによっては「うちは元気がいい、明るい施設なんだ」という考えのもと、スポーツブランドのジャージ、元気な色・スポーツライクなデザインで活気のあるイメージの制服を選ばれる施設様もいらっしゃいます。

「家庭的な感じが出したいんだ」ということで、普段着まではいかなくてもチェック柄やドット柄など、デザイン性がある素材で、介護サービスに必要な収納ポケットが付いているタイプを選ばれる方もいます。

あるいは従来どおり『ぱっと介護職とわかる感じがいい』ということで優しいイメージのパステルカラーを長年採用していただいたりと、制服への要望は施設や経営者さんによって様々です。

施設ごとの様々な考え方・方針からチョイスされている介護制服。そのトレンドの移り変わりを聞きました。

介護制服のトレンドの移り変わりは緩やかに

制服業界は、IT業界などの変化が早い業界と比べると、トレンドの変化のスピードが穏やかな業界であるといいます。

年に1回毎年秋ごろにカタログを発刊していますが、制服業界は、そもそも1年間では変化がわかりづらい業界です。

だんだんスポーティーからシックな方向に変わったりとか、価格帯も徐々に高くなったり低くなったりなど、緩やかに変化していきます。

そもそもトレンドを追わないのが制服業界の特徴の1つです。制服は同じものを長い期間提供し続けることが大事。

「施設全体で揃えましょう」という場合に、毎回トレンドを取り入れたものを提供するよりも、長い期間使用していただける制服・デザインを提供することを心がけています。

たださすがに10年、20年も経てば古くなっていくので、トレンドとしては、5年ぐらいかけて移行していきます。

介護制服の制作過程とその現場

介護制服における実際の制作過程とその現場の裏話を聞きました。

これだけ技術が発達する世の中で、新制服の開発って実は丸一年以上かかるんですよ。もちろん制作していく中で、採用されないユニフォームもあります。また一年以上時間がかかるため、他社の制服を簡単にコピーできるわけでもありません。

介護制服は、商品企画から販売までの過程において、『商品企画をして、デザインを決め、素材を発注し、生地が上がってきたら縫製工場に縫ってもらい、検品して倉庫に積んで、販売』という工程をたどります。

世の中的には開発から販売までのサイクルが、遅い業界かもしれませんね。ただ長い検討期間や生地の試験を経てのリリース、この長い過程の中で私達の制服に対する思いがしっかり詰まっています。この思いもぜひ皆さんに知ってほしいです。

介護施設や介護に携わる人を応援したい

リリースまで丸一年以上かけている介護制服、その制作へのやりがい・喜びを熱く語ってくれました。

自分がデザインした製品が商品化されて、カタログに載り、世の中で使われるのがとてもうれしいです。

やっぱり自社製品を着て、働いている・歩いている姿をみると結構たまらないんですよね。これは「売上が獲得できた!」ってこととは違う概念の喜びなんです。

出張先でその姿を見ると、すごくモチベーションになりますね。でも逆に他社さんにユニフォームがモデルチェンジされると泣くぐらい悲しいんですけどね。

もっとベースのことを言えば、やっぱりうちは介護施設や介護に携わる人を応援したいんです。

25年前に会社ができたときは、そもそも介護職の方が着るユニフォームがなかったんですよ。それをゼロベースからたくさん工夫を凝らして、作り上げたことに自負はあります。

例えばボタンが利用者さんに当たるから隠すとか、ポケットの位置はどこがいいのか・深さはどれぐらいがいいのかなどを様々な工夫をしてきました。

とにかく介護で働く方たちを応援したいんです。それがユニフォームの快適性や安全性にカタチとして表れています。

25年前から続けてきたこだわりと想い

ここで改めて25年前から続けてきた素材へのこだわり、制服を着る介護士さんへの想いを聞きました。

現場の意見を伺いながら、いかに快適・安全に働いてもらうか、利用者さんの安全を守っていくかを意識した商品づくりを続けてきました。

また介護士さんのための制服という点で、一般的な服にはない、かゆいところに手が届くような工夫をたくさん備えた商品づくりも現場の声を聞きながら、続けています。

素材は日本の大手メーカーの品質の優れたものを長年採用しています。

また普通の衣料品ではなかなか無いレベルの高い品質基準を設けています。他社さんもやろうと思えばできるのかもしれませんが、製品化して在庫を積んで、それを25年間もやりつづけるのは、介護ユニフォームに対する想いと責任感が必要と思っています。商品を実際に触ってみたり着てみたり全然違います。

去年、襟のライン・幅・襟ぐりをすごく吟味して商品を出したのですが、他社の大きな襟の商品と比較して、スマートな襟のうちの商品がかなり喜ばれました。昔のゴルフポロシャツみたいな幅広い規格では、現場の介護士さんには合わないんですよね。

介護士さんが「今日一日、全力で介護の仕事をしよう」と思えば、やはりしっかりしたユニフォームが必要になると考えています。そういう意味で、施設のサービス維持や社員さんのモチベーションにも、シーユーピーの制服のこだわりや工夫が大きく貢献できているのではと思います。

『介護士さんの「今日も一日頑張ろう」という気持ちに、お手伝いができれば』と思いながら制服を作っています。

『介護士さんの「今日も一日頑張ろう」という気持ちに、お手伝いができれば』という思いを込めて、シーユーピー株式会社さんは、今日も介護士のための制服を作り続けています。