新人介護士が仕事をやめたいと思う8つの理由と退職手順・タイミング

介護,新人,辞めたい

「介護の仕事をやめたい…」

介護職に就いたばかりのあなたは今こんなことを考えていませんか?

結論から言うと、新人介護士が仕事をやめたいと思う理由としては、以下の8つの理由があります。

  1. 自分の理想と違った
  2. 職場の人間関係が悪い
  3. いきなり高度な仕事を求められた
  4. 上司によって指示が違う
  5. 周りに同世代がいなかった
  6. 利用者との人間関係に悩んでしまう
  7. 給料が安い
  8. 夜勤が辛い

※新人介護士の定義を就職1年目としています。

この記事では、新人介護士が介護の仕事をやめたいと思う理由とその解決策について徹底的に解説しました。

2章では、介護の仕事を辞める際の正しい手順とタイミングを解説しています。そして最後には、介護から転職する際の転職先のオススメを紹介しています。

ぜひ最後までご覧になってください。では早速解説していきます。

1.新人介護士が仕事を辞めたいと思う8つの理由とその解決策

ではこの章から、新人介護士が仕事を辞めたいと思う8つの理由とその解決策について紹介します。

介護を辞めたい理由解決策
自分の理想と違った・求められる役割をこなす
・転職する
職場の人間関係が悪い・人間関係を割り切って考える
・転職する
いきなり高度な仕事を求められる ・研修を受ける
・転職する
上司によって指示が違う ・それぞれの立場を理解し、バランスをとる
周りに同世代がいなくて、相談できる相手がいない・転職する
・職場の外で介護職同士のつながりをつくる
利用者との関係に悩んでしまう ・失敗を糧に成長する
給料が安い・転職する
・資格を取得する
夜勤がつらい・夜勤のない施設に転職する

新人介護士が仕事を辞めたいと思う理由と解決策をそれぞれ解説していきます。

1-1.自分の理想と違った

新人介護士が仕事を辞めたいと思う理由の1つ目は「自分の理想と違った」です。

介護の仕事を始める方には様々な動機があります。

  • 社会に貢献したい
  • 自分のやさしさを人に提供したい
  • 誰かの力になりたい

という奉仕の精神から介護の仕事をスタートする方も少なくありません。

しかし現実の介護の仕事をする中で

  • 限られた時間の中で流れ、作業のように仕事をこなさなければいけない
  • 利用者の訴えに1つ1つ耳を傾ける時間もなく、必要なノルマを達成するような業務に感じる

と思い、「自分のやりたかった仕事はこんなことじゃない」と感じる新人介護士はたくさんいます。

介護士としての理想と現実のギャップが大きく、「自分のやりたい仕事ではなかった」と介護の道をあきらめ退職することがあります。

理想と現実のギャップがあり理想の介護ができないと知ったとき解決策は2つあります。

  • 求められる役割をこなす
  • 転職する

解決策①:求められている役割をこなす

理想と現実の違いに悩んだとき、解決策の1つ目は今いる職場で求められている役割に徹することです。

介護はボランティアではありません。介護職としてサービスを提供し、その報酬として給料を得る労働者です。

その職場ごとに介護職に求められる役割があります。利用者の健康や生活を守るためには、時にはドライに介護業務に徹することも必要です。

職場で求められている介護職としての役割に徹することで、利用者の生活の基盤を支えることができます。

基礎的な介護業務を行った上で、利用者とのふれあいや個別的なケアを提供する場面で喜びを見出すこともできます。

理想は理想としながらも、現実とのバランスを取りながら介護職としての道を進むことができるはずです。解決策の1つ目は、「職場で求められている役割をこなす」ことです。

解決策②:転職する

解決策の2つ目として紹介するのは「転職する」ことです。

介護の職場には様々なサービス種別があります。

特別養護老人ホームや介護老人保健施設のような施設系サービスだけでなく、日中利用者が通うデイサービスや自宅を訪問しケアを行う訪問介護などがあります。

たとえば訪問介護は利用者宅を訪問して1対1の関係でサービスを提供するので、より密度の濃い関わりができます。

デイサービス・グループホーム・小規模多機能型居宅介護事業所なども、施設系サービスとは異なり、少人数で個別の関わりをしやすいという特徴があります。

あなたの「理想」に近い介護を行うことができる職場があるかもしれません。

視野を広げて「介護業界にはどんな施設形態があるのか?」と施設形態ごとの仕事内容を調べて見たり、自分の理想と施設の理念が近い施設がないかを調べたりして、自分に合っている事業所に転職することも解決策の1つです。

解決策の2つ目は「転職する」ことです。

介護の仕事の理想と現実の違いに悩み仕事を辞めたいと思った時の解決策を2つ解説しました。

「自分の理想と違った」と感じた場合の解決策

  • 求められる役割をこなす
  • 転職する

1-2.職場の人間関係が悪い

新人介護士が介護の仕事を辞めたいと思う理由の2つ目が「職場の人間関係の悪さ」です。

介護の職場では職場内の人間関係のトラブルが生まれることが多く、それが離職の原因になることもあります。

介護業界では年齢・性別・学歴・キャリアなど様々な人が仕事をしていて意見や価値観が異なることも多く、職場内の人間関係にトラブルが発生しやすい特徴があります。パワハラが発生することも多いです。

対人の仕事であることから、介護業界に関しては人間関係のトラブルが全くないという職場はほとんどないでしょう。

この人間関係の悪さが理由で退職を考える新人介護士もいます。

人間関係の悪さが原因で退職を考えている際の解決策を2つ解説します。

  • 人間関係を割り切って考える
  • 転職する

解決策①:人間関係を割り切って考える

解決策の1つ目は「人間関係を割り切って考える」ことです。

人間関係がすべて円満な職場は少ないです。どこでも人間関係のトラブルはあると思い、割り切って仕事に集中することが1つの解決策です。

周りの目をあまり意識せず派閥やグループに属さず、自分の仕事に専念することが大事です。オフの時間に無理してプライベートな付き合いに参加しないなど、仕事とプライベートの線引きすることが大切です。

解決策②:転職する

2つ目に紹介する解決策は「転職する」ことです。

例えば訪問介護の仕事であれば、基本的には1人で訪問するので職場内の人間関係によるストレスは軽減されます。

もちろん介護業界以外の職場に転職することも選択肢の1つです。

人間関係に悩み退職を考える新人介護士は、人間関係のストレスの少ない職場に転職することをオススメします。

職場の人間関係の悪さから退職を考える新人介護士が、取るべき2つの解決策を解説しました。

職場の人間関係に悩んだ際の解決策

  • 人間関係を割り切って考える
  • 転職する

1-3.いきなり高度な仕事を求められる

新人介護士が介護の仕事を辞めたいと思う理由として3つ目に紹介するのは、「いきなり高度な仕事を求められる」ことです。

新人に対して十分な研修を行っていない介護現場はたくさんあります。教育担当者がついても、先輩社員のやり方を見ながら覚えることが多く、細かい指導まで行き届かないこともあります。

その結果、まだ業務に自信も持てないまま入浴の担当や夜勤など責任の重い業務や高度な仕事を求められてしまいます。

失敗することのできないプレッシャーに直面したことがある方も多いのではないでしょうか。

高度な仕事を求められる不安から、介護の仕事を辞めたいと思う新人介護士も多くいます。

いきなり高度な仕事を求められ、悩んでいる新人介護士の取るべき解決策は2つあります。

  • 研修を受ける
  • 転職する

解決策①:研修を受ける

解決策の1つ目は「研修を受ける」ことです。

多くの職場では人手不足の影響から、介護技術の基礎など新人介護士に対し教育の時間を割けていないのが実情です。

介護の基礎を学ぶための研修として、介護職員初任者研修という研修を職場外で受けることをオススメします。

ロールプレイも含めて介護技術の実技を演習するので、介護技術に自信を持つことができます。また経験の豊富な講師に質問もでき、疑問や不安を解消できます。

初任者研修以外にも通学・e-ラーニングや動画などで初心者向けの介護技術を研修する講座もあります。技術を学ぶことで自信を深めていくことができるでしょう。

解決策の1つ目は、初任者研修などの「研修を受けること」です。

解決策②:転職する

解決策の2つ目は「転職する」ことです。

介護業界では計画的・体系的な研修をほとんど行わない事業所もあります。

しかし中には職員教育に力を入れ、研修をマニュアル化している施設や事業所もあります。

大規模法人の施設・事業所は比較的マニュアル化されており、新人がひとり立ちするまでのステップを細かく設定しています。

新人介護士がいきなり高度な仕事を求められ介護の仕事を辞めたいと思ったときの解決策として、研修システムがしっかりした施設や事業所に転職することを提案します。

「いきなり高度な仕事を求められ介護の仕事を辞めたい」と思う新人介護士の解決策として2つの方法を解説しました。

いきなり高度な仕事を求められ悩んだときの解決策

  • 研修を受ける
  • 転職する

1-4.上司によって指示が違う

新人介護士が仕事をやめたいと思う4つ目の理由が「上司によって指示が違うこと」です。

介護についての考え方は人それぞれです。同じ組織に所属していてもケアの方法が異なることもあり、判断の基準も異なります。

上司や指示を出す職員が変われば、判断も行動も変わります。

看護師が健康面のケアを重視するのに対し、介護士は活動を含めた生活の質を維持を重視するなど考え方にも対立が生まれます。

どの判断が正しいのかわからず、どうしたらいいのかと悩む新人介護士も多いです。

上司によって指示が違うため判断ができずに困惑してしまうことを、介護の仕事を辞めたいと思う理由の4つ目として紹介しました。

このときの解決策を紹介します。

  • それぞれの立場を理解し、バランスをとる

解決策:それぞれの立場を理解し、バランスをとる

上司によって指示が違うため判断ができずに困惑したときは「それぞれの立場を理解し、バランスをとる」を意識しましょう。

介護の現場には様々な職種や経歴を持った職員が集まっています。看護職の考えと介護職の考えは違います。

上司の指示は上司の介護観によるもので、そのどちらかが正しい・どちらかが正しくないという問題ではありません。衝突する原因は、考え方や介護観の違いが多いです。

法的に問題がある・虐待につながるなど明らかに誤っている指示でなければ、それぞれの考え方を認めつつバランスをとることをオススメします。

「介護には正解がない」と言われています。様々な考え方を尊重し、バランスをとりましょう。問題点は職場内の会議・カンファレンスなど多くの職員が集まる場で提案していきましょう。

解決策として「それぞれの立場を理解し、バランスをとる」ことについて解説しました。

上司の指示に困惑したときの解決策

  • それぞれの立場を理解し、バランスをとる

1-5.周りに同世代がいなくて、相談できる相手がいない

新人介護士が辞めたいと思う5つ目の理由は、「周りに同世代がいなくて、相談できる相手がいない」ことです。

介護の職場で働く方の年齢は幅広く、年配の方でも現役バリバリで勤務されています。

介護労働安定センターが調査している介護労働実態調査によると、介護施設・介護サービス事業所で勤務する職員全体の平均年齢は47.7歳。特に職員の年齢層が高いのは訪問介護で、訪問介護員の平均年齢は54.3歳となっています。

参考:平成30年度介護労働実態調査結果について

施設・事業所によっても異なりますが、同世代がいないため相談できる相手がいない・不満や愚痴をぶつける相手がいない職場もあります。

悩みやストレスを自分の中で抱え込んでしまい、仕事が苦痛になることや健康面で不調になることもあります。

周りに同世代がいなくて相談できる相手がいないという問題への解決策を2つ紹介します。

  • 転職する
  • 職場の外で介護職同士のつながりをつくる

解決策①:転職する

解決策の1つ目は「転職する」ことです。同世代の多い職場を探すことをオススメします。

前述した通り、訪問介護は職員の年齢層が高い特徴があります。特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの施設系サービスは、平均年齢が44.5歳と比較的低めです。

転職する際は、同世代が多く活躍しているサービス種別を選ぶと良いでしょう。

また転職を考えている施設・事業所を検索して、どのくらいの年齢層のスタッフが多く働いているのかを調べてみると良いでしょう。

解決策の1つ目として「転職する」ことについて解説しました。

解決策②:職場の外で介護職同士のつながりをつくる

解決策の2つ目は「職場の外で介護職同士のつながりをつくる」ことです。

今はインターネットなどを通して多くの人とつながることができます。介護職同士のコミュニティサイトも増えているので、オンラインで仕事の悩みなどを相談することができます。

当メディアも介護職員意見交換アプリ「介護プロ」を運用しています。アプリを通じて、地域や提供サービスも異なる様々な介護職とつながることができます。

同じ悩みを持つ人がほかにもいることで励まされることや、解決へのヒントを教えてもらうことができるなど、大きな助けになるでしょう。

またkaigoカフェなど介護職同士が集まって食事や座談会をする場所も増えているので、「kaigoカフェ」で検索しお近くのkaigoカフェなどに足を運んでみるのもオススメです。

周りに同世代がいなくて、相談相手がいないという問題に対しての解決策を2つ解説しました。

周りに同世代がいなくて、相談できる相手がいない場合の解決策

  • 転職する
  • 職場の外で介護職同士のつながりをつくる

1-6.利用者との関係に悩んでしまう

6つ目の理由は「利用者との関係に悩んでしまう」ことです。

  • 利用者との接し方がわからない
  • 暴言や暴力などがある利用者にどう対応していいかわからない
  • 認知症だと頭ではわかっているが利用者に対してイライラしてしまう

など新人介護士として利用者対応は悩みがつきものです。むしろ利用者との関係に一切悩まず介護を続けている人はいないでしょう。

ただ重い責任を背負わされたものの、新人に対するフォローが不十分な職場や虐待に当たるような不適切なケアが横行している職場もあります。

その結果、正しい対応がわからず、悩みを解決できないままの方も多いでしょう。

利用者との関係に悩む場合の解決策を紹介します。

解決策:失敗を糧に成長する

解決策は「失敗を糧に成長する」ことです。

最初から完璧な利用者への対応ができる介護職員はいません。利用者の持つ疾患やパーソナリティなどによって介護職がとるべき対応も変わりますし、そのための引き出しを多く用意する必要があります。

誰でも失敗はあります。大事なことは、失敗した後にそれをどう成長につなげていくかです。誰しも悩み失敗し、介護職員として成長していくものです。

解決策「失敗を糧に成長する」について解説しました。

利用者との関係に悩んでしまう場合の解決策

  • 失敗を糧に成長する

1-7.給料が安い

新人介護士が介護の仕事を辞めたい理由として、7つ目に紹介するのは「給料が安い」ことです。

施設系サービスに勤務していても新人で勤務経験が短い場合は夜勤をすることができないため、夜勤手当をもらうことができません。

勤続年数も少ないため基本給も低く、給料は期待する金額に届かない場合が多いです。

給料が安いことに対する解決策を2つ紹介します。

  • 転職する
  • 資格を取得する

解決策①:転職する

解決策の1つ目は「転職する」ことです。

介護業界の給料は事業所・施設が提供するサービスによって大きく異なります。

転職することで給料を増やすことも可能です。

  • 基本給の高い職場を探す
  • 資格を持っていれば資格手当の多い職場を探す
  • 処遇改善加算・特定処遇改善加算を算定している職場を探す

など給与が多い事業所を探すことがオススメです。

解決策の1つ目は「転職する」ことです。

解決策②:資格を取得する

解決策の2つ目は「資格を取得する」ことです。

介護の職場は職員の持っている資格によって手当が増額されます。

多くの職場では

無資格<介護職員初任者研修<実務者研修<介護福祉士<介護支援専門員

の順で資格手当を増額しています。

上位の資格を保有することでより高い介護技術を提供できることも期待されますが、その分資格手当は増額されるのです。

また職場内でのリーダー職になるなど、昇進による役職手当の支給で給料をさらに増やすこともできます。

給料が安いことに対する解決策を2つ紹介しました。

給料が安いと悩んだときの解決策

  • 転職する
  • 資格を取得する

1-8.夜勤がつらい

新人介護士が介護を辞めたいと思う8つ目の理由は「夜勤がつらい」ことです。

施設系サービスを中心に介護業界には夜勤のある職場があります。

新人のうちは夜勤に入ることは少ないですが、ある程度の勤務経験を積むと夜勤が多くなります。施設によりますが、1ヶ月に4〜7回くらいの夜勤があります。

夜勤を行うことで夜勤手当をもらえるメリットがある反面

  • 長時間の勤務がつらい
  • 昼夜の生活リズムが狂う
  • 職員配置が手薄な状況での勤務に不安がある

など夜勤をつらいと感じる人もたくさんいます。

利用者にトラブルがあると、忙しい日には休憩もとれないまま朝のおむつ交換・更衣・車椅子移乗などの介助を行わなければいけません。

夜勤がつらいと感じる新人介護士のための解決策を紹介します。

  • 転職する

解決策:転職する

夜勤がつらいと感じる方の解決策は「転職する」ことです。

体力的な問題や自信・経験などの問題であれば慣れが解決する部分もありますが、根本的に夜勤がつらいときは転職をして夜勤のない職場で働くことを考えましょう。

介護業界には夜勤のない職場もあります。デイサービスや訪問介護など夜勤のない職場を選んで勤務することをオススメします。

夜勤がつらい場合の解決策は「転職する」ことです。

夜勤がつらいと感じた場合の解決策

  • 夜勤のない職場に転職する

ここまで新人介護士が辞めたいと考える8つの理由と解決策を紹介しました。

以下の表に理由と解決策をまとめています。

介護を辞めたい理由解決策
自分の理想と違った・求められる役割をこなす
・転職する
職場の人間関係が悪い・人間関係を割り切って考える
・転職する
いきなり高度な仕事を求められる ・研修を受ける
・転職する
上司によって指示が違う・それぞれの立場を理解し、バランスをとる
周りに同世代がいなくて、相談できる相手がいない・転職する
・職場の外で介護職同士のつながりをつくる
利用者との関係に悩んでしまう・失敗を糧に成長する
給料が安い・転職する
・資格を取得する
夜勤がつらい・転職する

実際に仕事を辞める場合、仕事を辞める正しい手順とタイミングについて次の項目で紹介していきます。

2.介護の仕事を辞める際の正しい手順とタイミング

ではここから介護の仕事を辞める際の正しい手順とタイミングを解説していきます。

2-1.介護の仕事を辞める際のタイミング

介護の仕事を辞める際のベストなタイミングは以下の3つです。

介護の仕事を辞めるタイミングについて1つ1つ解説をします。

2-1-1.ボーナスの後

介護の仕事を辞めるタイミングの1つ目はボーナスの後です。

ボーナスは夏・冬の年2回で支給される場合が多く、ボーナスの支給後に退職するパターンはよくあります。

法人の規程によってボーナスの評価期間は異なります。満額ボーナスをもらえるタイミングをしっかり確認しておきましょう。

2-1-2.有給休暇消化の後

介護の仕事を辞めるタイミングの2つ目は、有給休暇を消化した後です。

労働者の権利として有給休暇はすべて消化して退職できるとベストです。

ただし多くの介護現場は慢性的に人手不足なので、有給休暇を計画的に消化できない場合もあります。

実際には会社との間で退職日を決めた後で、可能な範囲で有給休暇を消化して退職というケースが多くあります。

普段から有給休暇を消化できるタイミングで使っておき、退職日が決まって引継ぎをしながら、残り有給休暇を消化しきって退職するのがベストです。

2-1-3.資格を取得した後

介護の仕事を辞めるタイミングの3つ目は資格を取得した後です。

実際には次のような退職事例があります。

  • ケアマネの資格を取得したのでケアマネとして働きたい
  • 介護福祉士の資格を取得したので資格手当なども含めてもっと条件のいい職場で働きたい

専門職として新たなキャリアを作りたい方にとっては、資格取得が退職の大きなタイミングとなります。

次の項目で介護の仕事を辞めるまでの手順を解説していきます。

2-2.介護の仕事を辞める際の正しい手順

介護の仕事を辞める際の正しい手順を5つのステップで解説します。

  1. 引継ぎ資料の作成
  2. 退職の意思を伝える
  3. 職場のスタッフに報告
  4. 利用者・家族への挨拶
  5. 退職日には同僚・上司に挨拶

順を追って退職までのステップを解説します。

2-2-1.引継ぎ資料の整理

退職までのステップの1つ目は「引継ぎ資料の整理」です。

スタッフごとに内容は異なりますが担当や役割が割り振られているので、後任への引継ぎの準備をしましょう。

  • 引継ぎ資料があるか?
  • 担当する利用者分の情報はファイルに整理されているか?

などを確認し、作成や修正が必要な書類があればあらかじめ手を加えておきましょう。

2-2-2.退職の意思を伝える

退職までのステップの2つ目は「退職の意思を伝える」ことです。

退職の意思を上司に伝える際、口頭で伝えるだけでなく、マナーとして退職届などの書面も用意しましょう。

民法上では最短2週間前に退職の意思を伝えることとされていますが、人員の確保や引継ぎなどもあるため、できれば退職のおよそ2ヶ月前に伝えることをオススメします。

有給休暇が残っているのであれば、退職までの期間でできるだけ消化しましょう。上司に引き止められる場合もありますが、「退職したい」という自分の意思をはっきりと伝えるようにしましょう。

2-2-3.職場のスタッフに報告

ステップの3つ目は「職場のスタッフへの挨拶」です。

一緒に働いてきたスタッフに退職することを報告し、これまでの感謝の気持ちを伝えましょう。感謝だけでなく、退職に伴い引継ぎなど迷惑をかけてしまうことについてお詫びも伝えると良いでしょう。

引継ぎを行うスタッフとは、引継ぎのスケジュール調整なども早めに済ませておきましょう。

2-2-4.利用者・家族への挨拶

ステップの4つ目は「利用者への退職の挨拶」です。

利用者だけではなく、利用者の家族にも挨拶をしましょう。

家族との間の連絡ノートに挨拶を書くだけでなく、できれば送迎で自宅を訪問した際にきちんと感謝の言葉を添えて退職の挨拶をしましょう。

2-2-5.退職日には同僚や上司にあいさつ

ステップの5つ目は退職日、同僚や上司にしっかりあいさつをすることです。

介護業界で転職する場合、研修や会議などで前職の方と再会することもあります。

「立つ鳥跡を濁さず」の意識で、退職時に悪い印象を残さないよう丁寧にあいさつをして退職しましょう。

メッセージを添えて菓子折りも用意しておくとより印象も良くなります。

介護の仕事を退職するまでの手順を5つのステップに分けて紹介しました。

介護の仕事を退職した後に考える退職先を次の項目で紹介します。

3.新人介護士にオススメをしたい転職先

新人介護士にオススメしたい転職先を紹介します。

介護業界とそれ以外の業界での転職に分けて解説します。

3-1.介護業界での転職

介護業界の中で転職を行う場合について紹介します。

大きく分けて2つのパターンについて解説します。

  • 違う施設形態・サービス種別への転職
  • 介護職員以外の仕事への転職

3-1-1.違う施設形態に転職する

 1つ目は「違う施設形態に転職する」場合です。

介護業界には様々なサービス種別があります。

同じ施設系サービスでも

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅

など様々な形態があり利用者の特徴も働き方も異なります。

また在宅介護サービスも含めると様々なサービスがあります。

介護職員として勤務が可能な職場とその特徴について、簡単ですが一覧表で紹介します。

種別サービス種別特徴
在宅サービス訪問介護利用者の自宅を訪問し、ケアを行う
定期巡回・随時対応型訪問介護看護緊急時も含め24時間対応で訪問介護を行う
訪問入浴介護看護師と介護職員で自宅を訪問し、持参した浴槽で入浴の介助を行う
通所介護(デイサービス)送迎・食事・入浴・機能訓練などのサービスを通い(日帰り)で提供する
地域密着型通所介護小規模のデイサービス
小規模多機能型居宅介護通い・泊まり・訪問のサービスを組み合わせた事業所
看護小規模多機能型居宅介護小規模多機能型居宅介護に看護師が配置された事業所
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)認知症の利用者が共同生活する場で、日常生活上の介護を行う
施設特別養護老人ホーム常時介護が必要な方の食事・入浴等の日常生活上の介護を提供する
短期入所(ショートステイ)併設もあり
介護老人保健施設在宅復帰を目指して、必要な日常生活の介護・リハビリテーションを提供する
短期入所や通所リハビリテーションを併設する施設もあり
軽費老人ホーム自立度の高い方が入居
「ケアハウス」は介護職員による介護サービスを行う
有料老人ホーム民間企業が運営する介護施設
介護付(特定施設)と住宅型がある
サービス付き高齢者向け住宅住まいと食事・緊急通報などを備えた高齢者向けの賃貸住宅
その他介護医療院・介護療養型医療施設など医療機関常時医療的ケアが必要な利用者が療養する施設
通所リハビリテーション事業所を併設する事業所もあり

介護業界には様々な施設があります。それぞれの施設の特徴を理解し、自分に向いている施設や事業所を探しましょう。

「夜勤がつらい」と感じている人は、夜勤がない訪問介護やデイサービスをオススメします。

「給料が安い」と感じている人は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設、「人間関係が苦手」な人は訪問系サービスがオススメです。

自分の働き方や性格に合った職場で、スキルを磨き介護職としても成長していくことができます。

3-1-2.介護職員以外の仕事に転職をする

 2つ目の転職パターンは「介護職員以外の仕事に転職する」です。

介護職員は辞めたいけれど「介護業界で働きたい」という人は、介護職以外の職種で働くことをオススメします。

介護業界で働く人は介護職員だけではありません。裏方の業務をする人もたくさんいます。

新人介護士がチャレンジできる介護職員以外の職種を紹介します。

職種勤務場所仕事内容
介護事務ほぼすべての事業所提供した介護サービスの請求や書類作成などレセプト業務を行う
調理員介護施設など栄養士や管理栄養士の指示のもと、入居者の食事を調理する
清掃員介護施設など施設入居者の居室や共有スペースの清掃を行う
送迎スタッフデイサービスなど利用者の送迎を行う
介護タクシー運転手介護タクシー業者通院や行楽などのために運転を行う
福祉用具専門相談員福祉用具貸与事業者福祉用具の搬入・設置・メンテナンスや福祉用具利用計画の作成など

ここに紹介した仕事以外にも資格を取得して

  • 看護師(准看護師)
  • 社会福祉士
  • 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士

などの専門職として勤務する方法もあります。

看護・リハビリ・相談援助などの資格は専門学校卒業や国家試験合格などのハードルがありますが、介護職よりも給与が高くなり転職先の選択肢も広がります。

どんな仕事が自分に合っているのか介護職員以外の可能性も検討すると良いでしょう。

ここまで介護業界の中での転職について解説しました。

3-2.介護業界以外の転職

働く経験を通じ「もう介護の仕事はいいや」と感じている方もいるのではないでしょうか。

この章では介護業界以外の転職先を次の2つの切り口から紹介していきます。

  • 【異業界×同業種】
  • 【異業界×異業種】

3-2-1.【異業界×同業種】介護職で培った強みを活かして転職

【異業界×同業種】は介護業界の仕事ではないものの、介護職で働いた経験・強みを活かせるお仕事です。

以下でご紹介する4つの職業は、介護職として培われた「コミュニケーション能力」を活かせる業界です。

  • 接客業
  • 看護助手
  • 保育助手
  • 事務職

3-2-2.【異業界×異業種】未経験の分野に転職

次に【異業界×異業種】の組み合わせをご紹介します。

【異業界×異業種】のお仕事は今までの介護職の仕事とは全く別の能力が要求される仕事です。

初めての業界や業種に挑戦するのは勇気が必要ですが、新しい世界を知って視野を広げるチャンスでもあります。

以下でご紹介する4つの職業は、未経験からでも気軽に飛び込むことができるお仕事を選びました。

  • プログラマー  
  • 営業職
  • タクシードライバー
  • 販売・サービス職

4.まとめ

いかがだったでしょうか。

新人介護士が介護の仕事をやめたいと思う理由は以下の8つでした。

介護の仕事を辞めるベストなタイミングは以下の3つでしたね。

介護の仕事を辞めるベストなタイミング

辞職する際の正しい手順は以下の5ステップでした。

もし仮にあなたが今の職場から転職を考えている場合は、4章で紹介をした転職先を参考にしてみてください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。