ハローワークで受講できる実務者研修3つの制度|取得までの流れを解説

「ハローワークで実務者研修を取得することはできるの?」

あなたは今こんなことを考えていませんか?

結論から言うと、ハローワークで実務者研修を取得は可能です。

ハローワークで開講している制度は次の3つです。

  • 公共職業訓練(離職者訓練)
  • 求職者支援制度
  • 介護労働講習(※ハローワークが窓口となり「介護労働安定センター」が実施)

この記事では「ハローワークで実務者研修を取得したい」と考えている人に向けて、ハローワークでの受講について徹底的に解説しました。

具体的には、次の内容がこの記事で解説してあります。

  • ハローワークで実務者研修を取得するメリット・注意点
  • ハローワーク?民間スクール?それぞれのオススメな人を解説
  • ハローワークが提供する3つの制度の具体的な解説
  • ハローワークで実務者研修を受講するまでの流れ
  • ハローワークでの試験を突破するための5つの方法
  • ハローワーク以外に活用できる制度を紹介

「実務者研修をハローワークで取得しよう」と考えている人に、役立つ内容となっています。ぜひ最後までご覧になってください。

では解説していきます。

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1.介護福祉士実務者研修はハローワークで取得することができる

実務者研修は、ハローワークでも取得することが可能です。

実務者研修は介護福祉士国家試験の受験資格の1つであり、一定以上の知識やスキルを保障する資格です。キャリアアップに直結する資格であるため、職業訓練の一環としてハローワークで採用されています。

職業訓練を実施する研修施設の選考試験に合格した後に、ハローワークから受講推薦を受けることで、無料で取得することができます。

ハローワークで実務者研修を取得するには、まずは求職者として登録する必要があります。また単に資格を取得する目的では受講できません。「資格取得後は介護の仕事に就く」という明確な目標がある人のみ受講できます。

「これから資格を取得して介護の仕事に就きたい」と考えている場合、ハローワークで実務者研修を取得する方法は非常にオススメです。

2.介護福祉士実務者研修をハローワークで取得するメリット・注意点

ハローワークで実務者研修を取得するメリットと注意点をまとめると、次のようになります。

メリット注意点
  • 実務者研修受講料が無料になる
  • 要件を満たすと、追加で給付金を貰える
  • 完全無料ではない
  • 受講対象者が限られる
  • スクールの選択肢が少ない
  • 全て通学での講習である
  • スクーリングの日程を選べない・欠席時に振替が効かない
  • 選考試験がある・倍率が高い

それぞれ詳しくご紹介していきましょう。

ハローワークで実務者研修を取得するメリットとして

  1. 実務者研修受講料が無料になる
  2. 要件を満たすと追加で給付金をもらえる

これら2つが挙げられます。

メリット1:実務者研修受講料が無料になる

通常、無資格者が実務者研修を取得する場合は、10~15万円程の受講料(各スクールにより異なる)が必要です。

ハローワークを通じて実務者研修を受講すると、この高額な受講料が無料になるのが最大のメリットです。選考試験がありますが、無資格者・未経験者が優先される仕組みになっています。

メリット2:要件を満たすと追加で給付金を貰える

ハローワークで実施している実務者研修の中には、無料で受講できるだけでなく追加で給付金を貰える制度があります。

職業訓練受講給付金」といい、一定の支給要件を満たすと月額10万円の手当やスクールまでの交通費なども受給できます。


実はハローワークが実施する実務者研修にはメリットだけではなく、次のように注意すべき点が6つあります。

  1. 完全無料ではない
  2. 受講対象者が限られる
  3. スクールの選択肢が少ない
  4. 全て通学での講習である
  5. スクーリングの日程を選べない・欠席時に振替が効かない
  6. 選考試験がある・倍率が高い

注意点1:完全無料ではない

ハローワークが実施する実務者研修は、受講料は無料になります。

しかしテキスト代・講習保険料・実習に係る健康診断料などが別途必要です。思いがけない出費とならないよう、必要な経費については事前に確認しましょう。

注意点2:受講対象者が限られる

ハローワークが実施する実務者研修は「職業訓練」として実施されます。つまり『「介護の仕事に就くための訓練」として実務者研修を受講させる』という考え方です。

修了後は介護の仕事に就くことが大前提となので、「単に資格が欲しい」という理由だけではハローワークでは取得できません。また現在介護職に就いている方も対象外になります。

注意点3:スクールの選択肢が少ない

ハローワークで無料で実務者研修を受ける場合は、ハローワークが指定したスクールで受講する必要があります。

各自治体毎に設置されているハローワークが、実施可能なスクールを管理していますが、必ずしも通学しやすい場所に対象スクールがあるとは限りません。一般的な実務者研修よりも選択肢は限られることを把握しておきましょう。

注意点4:全て通学での講習である

通常、民間のスクールが実施している実務者研修は自宅学習が中心の通信講座です。しかしハローワークが実施する実務者研修は、全て通学での学習となる点に注意しましょう。

通信講座の場合は6~9回程度の通学で済みますが、ハローワークが実施する実務者研修は最大105日の通学が必要です。

注意点5:スクーリングの日程を選べない・欠席時に振替ができない

民間の実務者研修では日程の調整や振替が可能な場合があるのに対し、ハローワークで実務者研修を受講する場合は日程の融通が利きません。

指定されている日程を必ず確認し、確実に出席できるように自身のスケジュールを調整する必要があります。

注意点6:選考試験がある・倍率が高い

ハローワークで実務者研修を受講する際は、面接や作文などによる選考試験に合格する必要があります。また選考試験の点数だけでなく、現在の生活状況(現在の就労状況や所得の状況など)も合否に影響すると言われています。

具体的な倍率などは非公開のため確認できないですが、「申請すれば必ず受講できるわけではない」ということを理解しておきましょう。

3.ハローワークと民間のスクールどちらが良い?ハローワークで取得するのがオススメな人

実務者研修を取得するにあたり

  • ハローワークで取得することがオススメな人
  • 民間のスクールで取得することがオススメな人

をそれぞれご紹介すると次のようになります。

ハローワークがオススメな人民間のスクールがオススメな人
  • 現在失業中の人
  • 無資格・未経験者
  • 雇用保険加入歴(就労経験)のある人
  • 収入が少ない人
  • 集中してしっかり学びたい人
  • 自分のペースで学びたい人
  • 自分に合ったスケジュールで学びたい人
  • 現職を続けながら資格を取りたい人
  • 介護の仕事に就くかは決めていないが、自分のために実務者研修が欲しいと考えている人

この章では、2章でご紹介したメリット・注意点を踏まえた上で、オススメなスクール選び方をご紹介します。

ハローワークでの実務者研修の取得をオススメする人

  • 現在失業中の人
  • 無資格・未経験者
  • 雇用保険加入歴(就労経験)のある人
  • 収入が少ない人
  • 集中してしっかり学びたい人

に当てはまる方です。

ハローワークでの実務者研修は、「職業訓練」という明確な目的の下で実施されます。そのため現在失業中の人や無資格・未経験者が優先されます。

また雇用保険加入歴が一定期間ある方であれば、失業保険を受給しながら無料で実務者研修を取得できます。仮に雇用保険に加入したことが無い人であっても、収入が少ない人であれば「職業訓練受講給付金」の支給を受けながら実務者研修を取得できます。

またハローワークでの実務者研修は全て通学での受講になります。そのため同じ受講生の仲間と、同じ目標に向かって励まし合いながら集中して学習に取り組むことができます。

これらの条件に当てはまるようであれば、ハローワークでの受講を検討しましょう。

次に民間スクールでの実務者研修取得がオススメな人

  • 自分のペースで学びたい人
  • 自分に合ったスケジュールで学びたい人
  • 今の仕事を続けながら資格を取りたい人
  • 介護の仕事に就くかは決めていないが、自分のために実務者研修が欲しいと考えている人

に当てはまる方です。

ハローワークの実務者研修は全て通学で実施され、スクーリングの日程は受講生の都合に合わせて選択することができません。

それに対し民間の実務者研修講座の場合は、通信教育+6~9回程度の通学で済むため、自分のペースで学習を進めることができます。また生活スタイルに合った日程を選んでの受講が可能です。

ハローワークでの実務者研修は介護の仕事についての「職業訓練」として実施されるため、すでに介護職として働いている場合は対象外です。また平日に何日も講座が開かれるため、働きながら通うことは現実的でありません。

それに対し民間スクールは、生活スタイルに合った幅広い選択肢の中からスクールを選ぶことができるため、「現職を続けながら資格を取りたい」と考えている人に向いています。

また「職業訓練」という考え方から、実務者研修の先にある「介護福祉士」の資格を取りたいという強い意思が必要になります。

この意思とは逆に

  • 生涯学習したい
  • 家族の介護のため
  • とりあえず資格だけ欲しい
  • 目下に就労の予定がない学生である

などの場合は、特に志望動機を問わない民間スクールでの実務者研修取得がオススメです。

4.ハローワークが提供する3つの制度

ハローワークでは

  1. 公共職業訓練(離職者訓練)
  2. 求職者支援制度
  3. 介護労働講習(※ハローワークが窓口となり「介護労働安定センター」が実施)

これら3種類の研修制度を運用しています。

受講料無料で実務者研修を取得できる点はどれも同じですが、その対象者や制度の内容に違いがあります。

この章では、それぞれの制度の特徴や違いをご紹介していきます。

4-1.公共職業訓練(離職者訓練)

制度の概要

公共職業訓練とは、国や地方自治体が一定の条件を満たした求職者に対し、基本無料で就職に役立つスキルや資格の取得を提供する職業訓練です。

在職中の人でも受講できる場合もありますが、その場合は無料にはなりません。失業保険を受給している方が対象で、給付期間の残日数が長ければ長いほど選考時に優先順位が上がる特徴があります。逆に失業保険の給付期間が残り1/3以下の場合は、公共職業訓練に申し込むことができなくなります。

対象者

以下全ての条件に当てはまる者

  • ハローワークに求職者登録している
  • 訓練開始日に就労していない
  • 雇用保険の被保険者である
  • 他の「公共職業訓練」・求職者支援制度の「実践コース」を受講していない
  • 選考試験に合格し、ハローワークからの受講推薦を受けた

どんなメリットがあるか

  • 受講料無料で実務者研修を取得できる(テキスト代は別途必要)
  • 失業保険の受給開始日が短縮され、受講開始と同時に受給可能になる
  • 公共職業訓練を受講中は本来の給付期間を過ぎても失業保険が継続的に給付される

4-2.求職者支援制度

制度の概要

求職者支援制度とは、雇用保険を受給できない求職者が就職に役立つスキルや資格の取得を提供することで、早期の就職を目指すための職業訓練です。

  • 社会人としての基礎的能力・短時間で習得できる技能などを習得する「基礎コース」
  • 就職希望職種における職務遂行のための実践的な技能などを習得する「実践コース」

の2つがあります。

無料の職業訓練を実施すると同時に、一定要件を満たす者に対し給付金が支給されます。また職業訓練には資格取得講座だけでなく、きめ細やかな就職支援も実施します。

対象者

雇用保険を受給できない者で、就業を希望している下記のいずれかに該当する者

  • 雇用保険受給が終了した
  • 受給資格要件を満たさなかった
  • 雇用保険に加入していなかった
  • 学卒未就業者
  • 自営業廃業者など

どんなメリットがあるか

  • 受講料無料で実務者研修を取得できる(テキスト代は別途必要)
  • 雇用保険に加入していなかった者でも受けることができる
  • 資格取得後も、ハローワークが積極的に就職支援を行う
  • 訓練期間中、「職業訓練受講給付金」を受給できる(※詳細は下記)

職業訓練受講給付金の概要

【支給内容】

  • 職業訓練受講手当:月額10万円
  • 通所手当:職業訓練実施期間までの通所経路に応じた所定の額(上限あり)
  • 寄宿手当:月額10,700円(職業訓練のために自宅以外の所に宿泊する場合)

【支給対象者】

  • ハローワークに求職の申込みをしていること
  • 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
  • 労働の意思と能力があること
  • 職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと

【支給要件】

次の要件を全て満たす者

  • 本人収入が月8万以下
  • 世帯全体の収入が月25万円以下
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下
  • 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
  • 全ての訓練実施日に出席している
  • 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
  • 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない

参考:厚生労働省|職業訓練受講給付金(求職者支援制度)

4-3.介護労働講習

制度の概要

上記2種とは異なり介護に特化した職業訓練です。ハローワークが窓口となり、介護労働安定センターが実施します。

実務者研修450時間に加え、介護現場実習・実践講習・就職支援などの独自内容を追加した訓練です。全日程105日間全ての出席が必要です。

受講料は無料ですが、テキスト代・講習保険料・実習に係る健康診断料が別途必要です。

対象者

以下の全てに該当する者

  • 介護分野への就労を希望する
  • 全日程(105日間)を欠席なく受講できる
  • 雇用保険受給資格者で、開校日時点で残日数が一定以上ある

どんなメリットがあるか

  • 受講料無料で実務者研修を受講できる
  • 実務者研修だけでなく、現場実習や就職支援などを同時に受講できるので、即戦力として期待される
  • 訓練終了後の就職率が非常に高い(就職率90%以上)

5.ハローワークで実務者研修を受講するまでの流れ

この章では「ハローワークで実務者研修を受講したい」と思ったらどうすれば良いか、その流れを詳しく解説していきます。

「公共職業訓練」「求職者支援制度」の受講までの流れ

  1. 最寄りのハローワークで、求職登録を行います。
  2. 求職登録が受理されると、「ハローワークカード」が発行されます。
  3. 職業訓練の説明会に参加します。これに参加しないと意欲が低いと思われるので注意が必要です。
  4. 訓練コースの選択になります。担当者に実務者研修を取得したい旨を説明し、該当する訓練校を選択しましょう。
  5. 訓練校の指定する受講申込書に必要事項を記入し、必要な添付書類を添えてハローワークの窓口に提出します。
  6. 面接や筆記試験などの選考試験を受験します。
  7. 選考結果が書面で届きます。合格通知を確認したら、ハローワーク窓口へ報告します。
  8. ハローワークから、受講斡旋を受けます。
  9. 職業訓練校へ、受講申込書を必要な添付書類とともに提出します。
  10. 晴れて受講開始です!

「介護労働講習」の受講までの流れ

  1. 最寄りのハローワークへ、介護労働講習を受けたい旨の相談をします。
  2. ハローワークへ、受講申込書に返信用封筒を添えて提出します。この時点で、受講日程のスケジュールを確認。自身のスケジュールを調整しておきましょう。
  3. 指示された日程で、選考試験を受験します。
  4. 合格通知が届きます。
  5. ハローワークへ報告し、受講斡旋を受けます。
  6. 職業訓練校へ、受講申込書を必要な添付書類とともに提出します。
  7. 晴れて受講開始です!テキスト代、講習保険料は開講式当日に全額現金で支払います。

6.ハローワークでの試験を突破するための5つの方法

ハローワークで実務者研修を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験は主に面接や作文が実施されます。

ハローワークでの試験を突破するには、次の5つのポイントに注意して準備することがオススメです。

  1. 印象を良くしておく
  2. 服装や身だしなみを整える
  3. 前職を辞めた理由や、介護職を志望する理由をまとめておく
  4. どんな介護士になりたいかまとめておく
  5. 介護職に就いた後の展望についてまとめておく

ハローワークでの試験を突破するために重要な5つのポイントについて、解説していきます。

6-1.印象を良くしておく

ハローワークでの試験について、合否を決定しているのは試験の結果だけではありません。実はハローワークの窓口で相談に当たる職員も、評価の一端を担っているのです。

具体的には、相談に来た時の態度や表情・会話の内容などから相談者をチェックしています。訓練の必要性や就職への本気度、人間性などについて評価したものを数値化し、訓練施設へ提供していると言われています。

ハローワーク職員からの印象が悪ければ、当然訓練施設に提供される内申書は合格に不利なものになってしまいます。単なる窓口相談だからと軽視せず、ハローワークの中では常に真摯な姿勢で対応しましょう。

6-2.服装や身だしなみを整える

ハローワークで求職登録を行った後は、日頃から服装や身だしなみに注意するようにしましょう。

外見的な印象はとても大切で、真面目で正直な印象を与えることが高評価に繋がります。

就職した後は施設の規則に従って働かなければなりませんので、服装や身だしなみがキチっとしていると「ルールをしっかり守ってくれるな」という安心感があります。

具体的には

  • 派手な服装や部屋着のようなラフな服装を避ける
  • 髪は必要以上に染めない
  • 髪をセットする際も過度に整髪料を使用してバリバリに固めたり、長髪を複雑に編み込んだりするような髪型は避け、シンプルに整える
  • ピアスやネックレスなどの不必要な装飾品も身に着けない
  • 試験の際は必ずスーツで臨む

が身だしなみのポイントになります。

服装や身だしなみを整えておくことは、相手に対して好印象や安心感を与える第一歩です。ハローワークを訪問する時や選考試験に臨む時だけでなく、日頃からキッチリした服装や身だしなみを整え、慣れておくことが大切です。

6-3.前職を辞めた理由・介護職の志望動機についてまとめておく

ハローワークの選考試験で最もチェックされるポイントは

  • 「途中で職業訓練を辞めないか?」
  • 「修了後はしっかり働けそうか?」

という点です。

それらを確認するため、面接の際は前職の退職理由や介護職を希望する動機について質問されます。不用意な返答をして面接官に悪印象を与えないよう、事前にしっかり整理しておきましょう。

前職の退職理由はネガティブな理由を述べることを避けましょう。前職の不平不満を述べるだけでなく、前向きさや真剣さが伝わる内容にすることが大切です。

志望動機では、あなた自身が介護職に注目するきっかけになった出来事を具体的なエピソードと共に伝えます。その上で自身の長所を列挙し、どのように介護の業務に活かしていけるか述べると好印象です。

6-4.どんな介護士になりたいかまとめておく

採用試験では

  • 「実務者研修を取った後は、どのように働いていきたいか」
  • 「どんな介護士になりたいか」

という点がチェックされます。

ハローワークが無料の実務者研修を実施している最大の理由は、「1人でも多く、質の高い介護職員を現場に送り出す」ためです。あなたはどんな介護士を目指しているのか、しっかり考えをまとめておきましょう。

専門的な言葉で表現する必要はありません。

  • 「利用者の目線に立って考えられる介護士になりたい」
  • 「認知症の人からも名前を覚えてもらえるような人気者になりたい」

などのシンプルな言葉で自身の理想像をイメージしておきましょう。

どんな介護士になりたいか明確なイメージができていれば、「介護の仕事をしたい」という真剣さが必ず伝わります。必ずあなたの理想とする介護士像についてまとめておきましょう。

6-5.介護職に就いた後の展望についてまとめておく

ハローワークでは、「就職後にすぐ辞めないか?」という点についても希望者を厳しくチェックしています。

キャリアアップを意識しその後の将来的な展望についてもまとめておくと、「介護業界で最後まで頑張ってくれそう」という好印象を与えることができます。

例えば

「私は将来ケアネジャーに就きたいと思っています。そのためにはまず、3年後の介護福祉士国家試験合格を目指します」

などのまとめ方が有効です。

実務経験を積み重ねることが必要な資格や職種と共に自身のビジョンを伝えることで「介護業界で腰を据えて頑張ってくれそう」という印象を与えることができます。

それだけでなく、「だいぶ先にある目標地点に至るためのスモールステップまでしっかり考えている」と計画的にキャリアアップを考えているアピールにもなります。

このように介護職に就いた後の将来的な展望について、具体的なキャリアルートと共にまとめておくことが非常に非常に重要です。

  • 長期的な目標
  • 長期目標を達成するための短期目標

をセットで考えることがポイントになります。

7.ハローワーク以外に活用できる制度を紹介

万が一ハローワークの無料取得制度受講に失敗してしまっても、諦める必要はありません。民間のスクールでも、無料もしくは安価で実務者研修を取得する方法があります。

  • 教育訓練給付金制度
  • 就職支援制度

これら2つの制度は利用できる対象者が幅広く、特に人気です。

教育訓練給付金制度」は、ハローワークが実施するキャッシュバック制度です。厚生労働省が指定するスクールを修了し、一定の要件を満たすと、受講にかかった費用のうち最大で70%がキャッシュバックされる仕組みです。

就職支援制度」は、スクールが指定する施設への就労を前提に実務者研修を修了することにより、受講料が無料になる仕組みです。主に大手スクールが実施しており、自社や系列会社が運営する介護施設や、提携法人が斡旋する介護施設が就職先になります。

特に「就職支援制度」は民間のスクールでも無料で実務者研修を取得できるだけでなく、就職活動も同時に進められるので非常にオススメです。

ハローワークの実務者研修でも就職活動の支援はありますが、確実に就職できるわけではありません。その点民間スクールが実施している「就職支援制度」は、修了後の就職が約束されています。

ぜひ積極的に検討していくことをオススメします。

8.まとめ

いかがだったでしょうか。

まとめると、実務者研修はハローワークでも取得することができます。

ハローワークで実務者研修を取得するメリットと注意点は次の通りでした。

メリット注意点
  • 実務者研修受講料が無料になる
  • 要件を満たすと、追加で給付金を貰える
  • 完全無料ではない
  • 受講対象者が限られる
  • スクールの選択肢が少ない
  • 全て通学での講習である
  • スクーリングの日程を選べない・欠席時に振替が効かない
  • 選考試験がある・倍率が高い

以上を踏まえた、ハローワークで取得するのがオススメな人と民間スクールで受講するのがオススメな人は次の通りです。

ハローワークがオススメな人民間のスクールがオススメな人
  • 現在失業中の人
  • 無資格・未経験者
  • 雇用保険加入歴(就労経験)のある人
  • 収入が少ない人
  • 集中してしっかり学びたい人
  • 自分のペースで学びたい人
  • 自分に合ったスケジュールで学びたい人
  • 現職を続けながら資格を取りたい人
  • 介護の仕事に就くかは決めていないが、自分のために実務者研修が欲しいと考えている人

ハローワークには主に3つの制度がありました。

対象者ごとに受講できる制度が違うので、自分がどの対象かをしっかり確認し、申し込みましょう。

  • 公共職業訓練(離職者訓練)
  • 求職者支援制度
  • 介護労働講習 ※ハローワークが窓口となり、「介護労働安定センター」が実施

ハローワークで実務者研修を取得するのを考えている人にこの記事が少しでも参考になれば幸いです。