無料で受講したい!介護福祉士実務者研修を無料で受講する3つの方法

「実務者研修って無料で取得することができるのかな…」

あなたは今こんなことを考えていませんか?

結論から言うと、制度を活用すれば実務者研修は無料で取得できます。

実務者研修を無料で受講できる方法には、次の3つがあります。

  1. 就職支援制度を行っているスクールに通う
  2. 自治体の助成金制度を活用する
  3. ハローワークの制度を活用する

この記事では「実務者研修を無料で受講する方法」について、現役の実務者研修講師が徹底的に解説しました。

では解説していきます。

1.実務者研修を無料で取得する3つの方法

早速この章から、実務者研修を無料で取得する方法について解説していきます。

実務者研修を無料で取得できる制度としては

これら3つがあります。では1つ1つ解説していきます。

1-1.就職支援制度を行っているスクールに通う

実務者研修を無料で受講する1つ目の方法が、「就職支援制度を行なっているスクールに通うこと」です。

実務者研修講座の中には、修了後に

などの一定の条件を満たすことで、受講料やテキスト代が無料になる制度を設けているスクールがあります。これらは大手のスクールで実施していることが多いです。

就職支援制度は、修了後にスクールが指定する介護施設に就職することが前提となっているため、資格取得と就職活動を同時に行うことができます。

『無料で実務者研修を取得でき、就職先が確保されている』点が最大のメリットです。

就職支援制度を実施し、無料で実務者研修を取得できる大手スクールを下記にまとめました。

スクール名無料の対象無料になる条件他のメリット
カイゴジョブアカデミー|特待生制度・受講料
・テキスト代
・求職中である
・電話や面談の結果、特待生として認められる
・スクールが紹介する施設に就職する
※詳細は公式サイト参照
・就職や転職先の決定も徹底サポート
・就職後も仕事の不安や悩みを介護のエキスパートに相談できる
未来ケアカレッジ|0円講座特待生受講料・未来ケアの就職サポートを利用する
・受講開始前に面談を行い就職先を調整する
・専属コーディネーターが就職先を一緒に探してくれる
かいご畑|キャリアアップ応援制度受講料・受講前にお仕事相談し、勤務開始する
・指定の教室で資格取得する
・かいご畑の派遣介護士として働く
・入職時研修を無料で受講可能
・スキルアップセミナーを無料で受けられる(スマホ対応)
ベネッセスタイルケア受講料・受講申込前の段階で入社選考に合格している
・受講料が全額無料になるためにはその他の条件有(要問い合わせ)
・系列施設での見学や実習が無料

このように「就職支援制度」は実務者研修を無料で取得でき、かつ就職先も見つけることができるため、「実務者研修を無料で受講する方法」の中でも一番にオススメです。

資格取得後に就職することが条件の所と、就職して働きながらスクールに通うことが条件のところがありますので、詳細は各社お問い合わせ窓口で確認してください。

1-2.自治体の助成金制度を活用する

実務者研修を無料で受講する2つ目の方法が、「自治体の助成金制度を活用すること」です。

実務者研修を無料で取得するには、自治体が実施している助成金制度を活用する方法もあります。

名称を「介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度」といいます。都道府県から委託を受けた実務者研修受講や国家試験受験料の用途として無利子無担保の貸し付けを受ける事でき、所定の条件を満たすことで返済が免除になる制度です。

「介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度」の条件は、「実務者研修を修了した日から1年以内に介護福祉士の資格を取得し、登録を行って当該都道府県内で介護職の業務に2年間引き続き従事した場合」です。

つまり『自治体から実務者研修の受講費用を借りることができ、実務者研修修了後、1年以内に介護福祉士の資格を取得し、そのまま介護福祉士として2年間仕事を続ければ、お金は返さなくていいよ』ということです。

条件を満たせば、実務者研修受講のために借り入れたお金を返却しなくて良いため、実質無料で実務者研修を受講することができます。ただし条件の詳細については各都道府県によって異なる場合があるため、確認が必要です。

またこの助成金制度以外に

  • 介護人材再就職準備資金貸付制度
  • 介護福祉士修学資金

という2つの類似制度もあります。

直接実務者研修の費用を補助してくれる制度ではなく、対象者も限定されますが、「介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度」と同様に特定の条件を満たすことで返済不要となる貸付を受けることができる制度です。

キャリアアップとしても活用できる3つの制度の概要を下表にまとめました。

制度名貸付金額用途返済不要となる条件
介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度20万円以内・実務者研修受講料
・実習費
・教材費
・国家試験受験手数料
実務者研修を修了した日から1年以内に介護福祉士の資格を取得し、登録を行って当該都道府県内で介護職の業務に2年間引き続き従事した場合
介護人材再就職準備資金貸付制度
※注1
40万円以内・子どもの預け先を探す際の活動費
・研修参加費
・参考図書の購入
・敷金礼金や転居に伴う費用
・通勤用自転車やバイク等の購入費
・介護ウエアなどの業務用被服費など
・介護職の実務経験が1年以上ある
・初任者研修(旧ヘルパー2級)以上の資格を持っている
・介護保険サービス事業所に介護職員等として再就職した
・介護職員等として再就職する日までの間に、あらかじめ都道府県福祉人材センターに氏名及び住所等の届出を行い、かつ、実施主体が定める再就職準備金利用計画書を提出した
・上記再就職後、2年間介護職員の業務に従事する
介護福祉士修学資金貸付
※注2
・学費(月額):50,000円
・入学準備金:200,000円
・就職準備金:200,000円
・国試対策費:40,000円
左記参照
※貸付申請時に生活保護受給世帯等の場合は生活費の一部に充当できる費用の加算あり
養成施設卒業の日から1年以内に介護福祉士の登録を行い、都道府県内の社会福祉施設等の介護等の業務に就き、5年間引き続きその業務に従事した場合

※各都道府県により、詳細が異なる場合があります。詳しくは「都道府県名+介護人材再就職準備資金貸付制度」で検索して確認してください。

※注1:介護人材再就職準備資金貸付制度は、実務者研修受講の費用を直接支援してくれる制度ではなく、再就職にあたって必要な出費を支援してくれる制度です。一度介護の仕事から離れていた方がこの制度を活用することで、自己資金を実務者研修に回すことができるため、間接的に実務者研修の費用の捻出に繋がります。

※注2:介護福祉士就学資金貸付は、実務者研修取得を支援するものではなく、専門学校や4年制大学等に入学して介護福祉士そのものの取得を支援するためのものです。専門学校や4年制大学等の養成施設へ入学する方を支援するための制度です。

このように返済不要となる貸付金をうまく活用することで、実質無料で実務者研修を取得できます。どの制度も募集期間や人数制限、それぞれ募集期間が設定されています。

「〇〇県(お住いの都道府県)+制度名」で検索して調べることができます。まずは検索してみて、担当窓口に相談し、条件に合うかどうか確認してみることをオススメします。

1-3.ハローワークの制度を活用する

実務者研修を無料で受講する3つ目の方法が、「ハローワークの制度を活用すること」です。

実務者研修を無料で取得するには、ハローワークが実施している「公共職業訓練」「求職者支援制度」を活用する方法もあります。「公共職業訓練」「求職者支援制度」で実務者研修を無料で取得できる方は、現在求職中の方に限ります。

公共職業訓練」とは、雇用保険受給者が対象者で、職業訓練によるスキルアップを目指します。「離職者訓練」、「在職者訓練」、「学卒者訓練」があります。実務者研修を受講料無料で受けることができるのは、「離職者訓練」の場合になります。

離職者訓練」は、雇用保険加入者を対象とした職業訓練制度であり、職業訓練を無料若しくは安価で受けさせることによって再就職を目指す制度です。

求職者支援制度」は、雇用保険を受給できない方が職業訓練によるスキルアップを通じて早期就職を実現するために国が支援する制度です。実務者研修の場合は、受講料無料で取得できます。

詳細を下記にまとめました。

制度名支援内容支給要件
公共職業訓練「離職者訓練」
(雇用保険加入者向け)
就職に必要な職業スキルや知識を取得するための訓練を無料で受講可能(テキスト代等は自己負担)・ハローワークに求職登録をしている
・離職者訓練を実施している施設等が行う面接等の選考に合格して受講斡旋をうける
・訓練を受講することが適職に就くために必要であると認められる
・訓練を受けるために必要な能力などを有すると判断される
求職者支援制度
(雇用保険未加入者向け)
・再就職に必要なスキルを身に着けるための職業訓練を受講する
・訓練期間中及び修了後についても、ハローワークが積極的に就職支援する
・資格講座については、受講料無料もしくは安価で取得できる(テキスト代は実費負担)
・一定要件を満たすことにより、訓練期間中の間、月10万円の「職業訓練受講給付金」の支給を受けることができる
・ハローワークに求職登録している
・雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でない
・労働の意思と能力がある
・職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めた

このようにハローワークでも支給要件を満たすことができれば、受講料無料で実務者研修を取得できます。

ただし、すでに初任者研修を修了している方の場合は対象外と判断される場合があります。筆者が居住する仙台市のハローワークに問い合わせたところ、「すでに就職に必要な能力が身についていると判断できるため、対象外である」との返答でした。

まずはお住まいのハローワークに問い合わせ、「公共職業訓練」や「求職者支援制度」の受給対象になるか確認しましょう。

ただし「公共職業訓練」や「求職者支援制度」を使って無料で実務者研修を取得できるケースは現在働いていない人に限られます。

受講できる定員や期日が限られている場合もありますので、気になった方はお早めに相談してみてください。

2.資格取得後に転職を考えているのであれば、「就職支援制度」を活用する

実務者研修を取得し、取得後、転職を考えているのであれば、1-1でご紹介した「就職支援制度」を実施しているスクールに通うことをオススメします。

「就職支援制度」を実施しているスクールで実務者研修を取得することで、無料で資格を取得できるだけでなく、就職先の紹介もしてもらえるからです。

つまり資格取得から、転職までトータルでサポートを受けられ、資格取得後に、転職活動をする手間を省くことができます。

実務者研修を取得して転職先を見つけるまでには、次の3つの課題があります。

実務者研修を取得して転職先を見つけるまでの3つの課題

  • 実務者研修取得にかかる費用が高い
  • 高度な内容の自宅学習やスクーリングとは別に、転職活動もしなければならない
  • 実務者研修を取得できても、条件に合う転職先が上手く見つかるとは限らない

その点「就職支援制度」を活用して実務者研修を取得すると、全額無料(またはテキスト代のみ負担)で資格を取得できるだけでなく、別途転職活動を行う必要がありません。

就職コーディネーターと相談しながら自分に合う就職先を見つけることができます。スクールで一緒に学んだ仲間と同じ施設で働くことができたり、講師の先生が就職先の現場で上司だったりする場合もあり、転職後もスムーズに業務に就くことができます。

このため資格取得後は介護業界に転職を考えている方は、「就職支援制度」を活用して実務者研修を取得することが最もオススメです。

3.まとめ

いかがだったでしょうか。

まとめると、実務者研修を無料で取得する方法は次の3つでした。

実務者研修受講の第一歩は、各スクールより資料を取り寄せ、比較検討することです。まずは、お気軽に資料請求をしてみてください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。