デイサービス,給料

【徹底解説】デイサービスの平均年収は315万円|給料事情を大解剖

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デイサービスで働いてみたいけど給料面が不安…

特別養護老人ホームなど他施設と給料に差があるの?

グループホームで働いているけど、夜勤が体力的にきつくなってきたからデイサービスに転職したい…

あなたは今こんなことを考えていませんか?

デイサービスは、特別養護老人ホームやグループホームとは異なり、生活の拠点が自宅の方が利用できるサービスです。利用者は、要介護認定を受けている方です。

毎朝自宅前まで迎えに行き、日中はデイサービスで入浴・食事・レクリエーションなどを行い、夕方に自宅前まで送る日帰りサービスです。

またデイサービスには様々なコンセプトがあり

  • 運動に特化したデイサービス
  • レクリエーションに特化したデイサービス
  • 入浴に特化したデイサービス
  • 10名規模のデイサービス
  • 100名を超える大型のデイサービス

など様々な形態があります。

デイサービスで働くことは、特別養護老人ホームやグループホームなどとは違う達成感や疲労感があります。一方で「デイサービスは楽な仕事だろう」という見方も多く、実際に特別養護老人ホームやグループホームに比べると給料は低い傾向にあります。

この記事はデイサービスで働くことを検討している方に向けて、デイサービスの給料を徹底解説しました。この記事を読めば、デイサービスの給料事情を理解できるだけなく、他介護施設とデイサービスとの給料を比較することができます。

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デイサービスの給料事情を大解剖

この章では、デイサービスの正職員・非正職員の給料を解説していきます。

デイサービスで働くというと、いわゆる“パートのおばちゃん”のイメージが強く、正社員のイメージが弱いですが、正職員と非正職員では給料に差があります。

正社員の場合の年収は約315万円

デイサービス,平均給与額,調査結果
参考:平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果、p.65
※画像は月給の値。262,900円×12ヶ月から年収を査定

正社員の場合、デイサービスに勤める介護職員の平均年収は約315万円であることが、厚生労働省のデータから分かっています。(※基本給・手当・ボーナスの一部も含む)

求人例をみてみましょう。下記は埼玉県にあるデイサービスの求人です。

埼玉県にあるデイサービスの求人
  • 基本給:190,000円
  • 介護福祉士手当:5,000円
  • 処遇改善手当:5,000円
  • 住宅手当:20,000円
  • 賞与(2ヶ月分):440,000円
  • 年収:約308万円

もしあなたが1人暮らしをしていて、新卒でこの事業所に入った場合の月給は約22万円です。賞与を合わせて年収に換算すると約308万円です。

デイサービスの平均年収は約315万円でした。働く場所・会社・事業所ごとに年収が変わるため、求人を探す際は”デイサービスの平均年収が約315万円”であることを意識して探すのも一手です。

非正社員の場合の時給・日給を算出

次に非正社員(パートやアルバイト)として、デイサービスで働く場合の給料を解説していきます。

非正社員として働く場合は、日給や時給が参考になります。厚労省のデータを基に、日給・時給を計算すると、平均日給は約10,999円・平均時給は約1,170円になります。

平成30年度介護事者処遇状況等調査結果 p.66、p67の平均給与と実働日数、実働時間数から日給と時給を算出。日給の者の平均給与 157,290円÷平均実働日数14.3日=約10,999円。時給の者と平均給与 109,870円÷平均実労働時間93.9時間=約1,170円。

もしあなたがデイサービスのパートとして時給1100円で、月16日(週4日勤務)1日8時間働くとすると、月給は140,800円となります。

事業所によって日給や時給は変わるため、求人を探す際は、デイサービスの平均日給は約10,999円、平均時給は約1,170円であることを意識して、求人を探すと良いでしょう。

では賞与(ボーナス)・夜勤・残業代・資格手当など、デイサービスの各種手当はどうなのでしょうか?次の章で詳しく解説していきます。

デイサービスの各種手当について解説

デイサービスは日帰りのサービスです。また多くのデイサービスの営業時間は、8:30~17:30であり、ほとんどの事業所は、”勤務時間8時間+休憩1時間”が一般的です。

残業が少なく夜勤もほとんどないため、デイサービスは特別養護老人ホームやグループホームと比べて、基本給が低い傾向にあります。

施設形態平均年収平均給与(月給)
特別養護老人ホーム約398万円332,260円
グループホーム約331万円276,320円
デイサービス約315万円262,900円
参考:平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果、p.65

この章ではデイサービスの各種手当について解説します。

デイサービスの賞与(ボーナス)

デイサービスのボーナスは、業績に応じてボーナスを定めている施設が多いです。これはデイサービスが、顧客(利用者)の獲得が困難で、介護報酬が不安定なことが原因でしょう。

現在デイサービスは無数あり、利用者の獲得に苦戦している事業所も多いです。そのため利用者を上手に獲得できていない事業所は、賞与を固定にすることが困難なのです。

これからデイサービスに転職したい方は、施設に見学に行くなどして、利用者の獲得が順調なのかを確認するのも一手です。

経営は順調?施設の「稼働率」をチェック

稼働率とは、施設の利用可能人数に対し、どのくらい利用者(お客様)が入っているかを示す割合です。稼働率が高ければ高い施設ほど、定員に対して埋まっていることを指し、経営が順調であることを指します。 

デイサービスのボーナスは、業績に応じて変動性することが一般的でした。ボーナスは給料に大きく影響を与えるため、しっかり確認しておきましょう。

デイサービスの残業代

デイサービスは、他の施設形態に比べ、残業代が出にくいです。なぜならデイサービスでは、イレギュラーな出勤が当たり前だからです。

そのため事業所もこのイレギュラーな勤務に1つ1つ対応できずに、サービス残業や早出残業といった事業所も多くあります。

例えば、営業(勤務)時間が8:30~17:30のデイサービスで「迎えに来る時間を8:15にしてほしい」という利用者からの要望があれば、到着時間の8:15に合わせるために8:00に出発しなければなりません。遠方への送迎であれば勤務時間外になることもあります。

毎日のように発生するイレギュラーな仕事に対する残業代は、施設として容認できないこともあり、残業代が出にくい構造になっています。

デイサービスでは、早出残業などのイレギュラーな勤務により、サービス残業が当たり前になっているのが現状です。

デイサービスの夜勤

デイサービスは日帰りのサービスなので、基本的には夜勤はありません。

しかし施設によっては、泊まり付きのデイサービスである「お泊りデイサービス」というサービスを展開している事業所もあり、そのような施設では夜勤があります。

例えば埼玉県にあるデイサービスでは「お泊りデイサービス」を実施していて、夜勤手当は一回当たり5,000円となっています。

ただお泊りデイサービスを展開していない事業所では、夜勤はありません。

デイサービスの資格手当

デイサービスでも資格を保有すれば、資格手当をもらうことができます。例えば初任者研修・実務者研修・介護福祉士などです。

一例として、埼玉県にあるデイサービスを運営する施設では、資格手当として介護福祉士に月々10,000円を支給しています。また実務者研修であれば、月々5,000円を支給しています。

またデイサービスには送迎業務があるため、運転する場合は送迎手当を支給しているデイサービスもあります。一例として、東京都のあるデイサービスでは送迎手当として月々7,000円を支給しています。

資格を取得すれば、その分昇給することができます。

他施設とデイサービスの給料を比較

では他施設とデイサービスの給料を比較していきます。

厚生労働省のデータを参考に、特養とグループホームとデイサービスの平均年収と平均給与(月給)を比較した表は、次の通りです。

施設形態平均年収平均給与(月給)
特別養護老人ホーム約398万円332,260円
グループホーム約331万円276,320円
デイサービス約315万円262,900円
参考:平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果、p.65

デイサービスは、他2つの施設形態に比べ年収が低いことがわかります。デイサービスは夜勤手当が支給されないので、年収が低いと考えられます。

【デイサービスで働いている人に伝えたい!】給料を上げる4つの方法

最後にデイサービスで働く上で、給料を上げる方法を解説していきます。現在デイサービスで働いている方もこれから働く方も参考にしてみてください。

デイサービスで給料を上げる方法は4つあります。

一つ一つ丁寧に解説していきます。

資格を取る

1つ目の方法が資格を取得する方法です。

実務者研修や介護福祉士など、資格を保有しているだけで資格手当を支給している事業所が一般的です。

またデイサービスでは、利用者さんの送迎をすると、その分手当が支給されます。送迎業務は、普通車の免許があり介助ができれば、始めることができます。支給方法や金額は各事業所によって異なります。

資格手当の金額は、求人を選ぶ際には確認しておくと良いでしょう。

勤続年数を長くする

2つ目の方法が、勤続年数を長くする方法です。

介護業界では同一施設の勤続年数が長ければ長いほど、毎年昇給することが一般的だからです。

参考:介護人材の処遇改善について

さらに2019年の秋には、同施設の勤続年数10年の介護福祉士に対して月給8万円が支給されることが決まりました。

このように同じ施設に長く働くことで、その分毎年給料は上がります。

キャリアアップを目指す

3つ目の方法は、キャリアアップを目指す方法です。

デイサービスでは、介護職員から生活相談員にキャリアアップを図るケースが多いです。

生活相談員とは、介護サービスを利用したい方と施設の契約の仲介をしたり、ケアマネージャーや介護施設関係者との連絡調整、利用者さんのサービス計画書の作成と更新などをする仕事です。

生活相談員の平均年収は約385万円で、デイサービスの平均年収315万円より70万円も多いことが厚労省のデータから分かっています。(平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果

生活相談員になるには、社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事の3つの資格のうち、いずれかの資格を有していることが必要です。

※自治体によっては現場経験〇年以上必要という条件や、介護支援専門員の資格を要件としているなど生活相談員の資格取得に違いがあります。

デイサービスで働く場合は、介護職員から生活相談員としてキャリアアップを目指すのも給料を上げる方法のひとつです。

他のデイサービスに転職する

「平均年収よりも圧倒的に低い…」など、自分の条件や待遇とあまりにもかけ離れている方は、転職も選択肢に入れてみましょう。

デイサービスによっては、身体介助のスキルが問われるところもあれば、レクリエーションスキルが必要な事業所もあります。

デイサービスのコンセプトによって介護職員に求められるスキルが変わります。自分に合ったデイサービス(働き場所)を見つけることが大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

デイサービスの介護職員の平均年収は315万円でした。日給に換算して約10,999円、時給に換算して約1,170円でした。

またデイサービスの介護職員の給料は、特別養護老人ホームやグループホームの介護職員の平均年収よりも低い水準でしたね。

現在の給料に不安がある方は、解説した4つの方法をぜひ参考にしてみてください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。