【2分野・60問】ケアマネの試験内容を分野別に徹底解説!

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ケアマネの試験内容はどんな感じなの?

あなたは今こんなことを考えていませんか?結論から言うと、ケアマネ試験の試験内容は次の通りです。

分野詳細問題数
介護支援分野・介護保険制度の基礎知識
・要介護認定等の基礎知識
・居宅・施設サービス計画の基礎知識など
25問
保健医療福祉サービス分野・保健医療サービスの知識など
・福祉サービスの知識など
・20問
・15問
合計60問
試験時間:120分(10:00~12:00)
※点字受験者:180分、弱視等受験者:156分

また各科目の具体的な出題範囲から出題事例・得点するポイントも、ケアマネ試験に独学で合格した現役ケアマネが解説しました。

さらに後半では、ケアマネ試験の合格基準合格のポイントも一挙に解説しました。この記事を読めば、ケアマネ試験の内容が詳しく分かります。ぜひ最後までご覧ください。

ケアマネの試験内容について徹底解説

ケアマネの試験内容

ケアマネの試験は

の計60問が出題されます。

試験時間は2時間で、マークシート形式で実施されます。

介護支援分野では、介護保険制度・関係する法律・ケアプラン作成に関する知識などの問題が出題されます。

保健医療福祉サービス分野では、高齢者によくみられる疾病・障がい・高齢者の特徴・終末期ケアなどに関する問題が出題されます。

また複数の分野にまたがる総合的な問題もあります。表にまとめると次のようになります。

分野詳細問題数
介護支援分野・介護保険制度の基礎知識
・要介護認定等の基礎知識
・居宅・施設サービス計画の基礎知識など
25問
保健医療福祉サービス分野・保健医療サービスの知識など
・福祉サービスの知識など
・20問
・15問
合計60問
試験時間:120分(10:00~12:00)
※点字受験者:180分、弱視等受験者:156分

ケアマネ試験の内容を1つ1つ丁寧に解説していきます。

介護支援分野

介護支援分野

介護支援分野では大きく分けて

  • 介護保険法その他関係法令
  • 居宅サービス計画、施設サービス計画及び介護予防サービス

に関する内容が出題されます。

介護福祉士を基礎資格として受験する方は、得意分野になることが多いです。なぜなら今までの経験や介護福祉士試験で学んだ内容が活かせるからです。

試験内容の詳細を下記にまとめました。

出題範囲

介護支援分野の出題範囲(PDF)

難易度

介護支援分野では、介護保険制度全般に係る内容やケアプランの運用に係る一連の内容についての知識が必要です。特に介護保険法の制度設計や運用方法について問われる問題が多くなっています。

介護福祉士を基礎資格として受験される方は、今までの業務での経験や介護福祉士国家試験時に学習した内容が活きてきます。「保健医療福祉サービス分野」と比較すると「難しくない」と感じる方が多いです。

反対に介護福祉士を基礎資格としない受験者は、業務で馴染みがない内容が多いため、この分野の対策に時間をかけましょう。

問題例

2017(平成29年)の介護保険制度改正について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 介護医療院の創設
  2. 共生型サービスの創設
  3. 看護小規模多機能型居宅介護の創設
  4. 介護給付及び予防給付に係る3割負担の導入
  5. 介護予防訪問介護及び介護予防通所介護の介護予防・日常生活支援総合事業への移行

答:1,2,4

Bさん(75歳、女性)は、夫と二人で暮らしている。Bさんは、高血圧及び糖尿病のため、近所の診療所に定期的に通院している。最近、Bさんは、認知症により、昼夜逆転の生活になり、夜中に外に出て自宅に戻れなくなることもある。夫としては、介護の負担が増しているが、できる限り在宅生活を継続したいと思っている。要介護認定の結果、要介護2の認定を受けた。介護支援専門員の当面の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 外に出て戻れなくなったときの対応のため、地域包括支援センターに協力を依頼し、民生委員や近隣の商店との連携を図る
  2. 夜中に外に出ていく背景や理由についてのアセスメントを行う
  3. 主治医を認知症の専門医に変更することを勧める
  4. 介護老人福祉施設への入所を提案する
  5. 夫の休息とBさんの生活リズムを整えるため、認知症対応型通所介護の利用を提案する

答:1,2,5

※第22回介護支援専門員実務研修受講試験問題より抜粋

問題例試験対策

介護支援分野の試験対策は

  1. 介護保険制度の成り立ちや関係法令
  2. ケアプランの考え方や運用方法

の2つのポイントに分けて勉強するのがオススメです。

  • 介護保険制度施行に至った経過
  • 法改正の内容
  • 介護報酬請求のあらまし
  • ケアプランとICFの関係性

は特に毎年問われる問題です。

丸暗記するよりも、頭の中に年表やフローチャートをイメージしながら勉強すると頭に入りやすいです。広範囲の内容を満遍なく学習すれば、難しい問題に当たったときに消去法で正解を導くこともできます。

保健医療福祉サービス分野

保健医療福祉サービス分野

保健医療福祉サービス分野では

  • 保健医療サービスの知識
  • 介護保険法以外の幅広い福祉サービスに関する知識

について問われます。

介護福祉士を基礎資格で受験する方は、より力を入れて勉強することが大切です。なぜならこの分野では【医療に関する幅広い知識】【介護福祉士試験よりさらに幅広い福祉サービスに関する知識】が問われるからです。

医療職が基礎資格の方や相談業務ルートで受験する方は、得点源になりやすい分野です。

出題範囲

保健医療福祉サービス分野の出題範囲(PDF)

難易度

保健医療福祉サービス分野では『高齢者によくある疾病・障がいの特徴と介護全般についての具体的な情報をしっかり把握しているかどうか』が問われます。つまりケアプランを作成するために必要な「知識の引き出しの量」が問われる問題です。

医療面の知識や総合的な理解を求められるため、介護に特化している介護福祉士試験と比較して、「難易度が高い」と感じる方が多いです。

問題例

介護保険の調整交付金について正しいものはどれか。3つ選べ。

  1. 国が市町村に交付する
  2. すべての市町村に一律に交付される定率の公費負担となっている
  3. 調整交付金の総額は、介護給付費及び予防給付費の総額の5%に相当する額とする
  4. 市町村ごとの第1号被保険者の年齢階級別の分布状況を考慮して交付される
  5. 市町村ごとの第2号被保険者の所得の分布状況を考慮して交付される

答:1,3,4

介護医療院について適切なものはどれか。2つ選べ。

  1. 原則として個室である
  2. ターミナルケアの機能を有する
  3. 医療法の医療提供施設には該当しない
  4. 必要な医療の提供が困難な場合には、他の医師の対診を求める等適切な措置を講じなければならない
  5. Ⅱ型では、Ⅰ型に比してより重篤な身体疾患を有する患者等に対応できる体制が求められている

答:2、4

面接場面におけるコミュニケーション技術について、より適切なものはどれか。3つ選べ。

  1. 共感とは、クライエントの考え方について、援助者がクライエントの立場に立って理解しようとすることをいう
  2. 援助者は、援助者自身の過去の重要な人との関係をクライエントに投影するように努めるべきである
  3. クライエントが沈黙している場合には、援助者は、常に積極的に話しかけなければならない
  4. クローズドクエスチョンは、事実の確認を行う場合に用いる
  5. 直面化とは、クライエントが目を背けていることに気付かせることをいう

答:1,4,5

※第22回介護支援専門員実務研修受講試験問題より抜粋

試験対策

保健医療福祉サービス分野では、次のポイントを意識して学習しましょう。

次のポイントを意識
  • 介護をする上で留意すべき基礎知識
  • 治療・リハビリテーションを通じて、自立した生活に結びつけるための医療系サービス
  • 在宅での療養生活の継続のための介護保険給付対象のサービス
  • 認知症の医学的見地からの知識、処方薬剤や治療法など
  • 認知症のある要介護者等への介護
  • 認知症患者増加に対応する「国の認知症施策(新オレンジプラン)」
  • 地域包括ケアや健康日本21(第2次)に関連した「がん患者等への緩和ケア」や「看取りケア」
  • 各種介護保険サービスの概要

ケアマネ試験の合格基準と難易度

ケアマネ試験の合格基準と難易度

合格基準

ケアマネ試験の合格基準・注意点は次の通りです。

ケアマネ試験の合格基準・注意点

合格基準(全国一律)

  • 介護支援分野で正答率70%以上
  • 保健医療福祉サービス分野で正答率70%以上

注意点

  • 合格基準は試験難易度によって毎年調整される
  • 具体的な合格ラインは、合否通知の際に合わせて通達される

単純に合計点が全体の70%以上なら合格ではなく、介護支援分野・保健医療福祉サービス分野の両方で合格点に到達している必要があります。ただ試験問題の難易度によって”70%”という基準は、毎年前後します。

難易度

ケアマネ試験の難易度は高く、直近5年間の合格率は10~21%で推移しています。一方介護福祉士国家試験の合格率は、受験資格に実務者研修が義務付けられた平成28年度以降は例年70%以上となっています。

いかに介護支援専門員が難関資格であるかが分かります。

年度・資格介護支援専門員介護福祉士
受験者数合格率受験者数合格率
平成27年度134,539人15.6%152,573人57.9%
平成28年度124,585人13.1%76,323人72.1%
平成29年度131,560人21.5%92,654人70.8%
平成30年度49,332人10.1%94,610人73.7%
令和元年度41,049人19.5%84,032人69.9%

※出典:厚生労働省|第22回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について厚生労働省|介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移

合格するには時間的余裕をもって、しっかり勉強することが大切です。独学での勉強が不安な場合は、各スクールが実施している試験対策講座を受講することを強くオススメします。

ケアマネ試験合格のための2つのポイント

ケアマネ試験合格のための2つのポイント

ケアマネ試験合格のための2つのポイントを紹介します。

ケアマネ試験合格のポイント
  1. 勉強の習慣をつけ、毎日少しでも勉強する
  2. 試験対策講座を活用する

ケアマネ試験は出題範囲がとても広いため、公式テキストに一通り目を通すだけでもかなり時間がかかります。そのため毎日少しずつ学習することが重要です。

独学で一発合格した筆者の場合は、毎日4:00~5:30の1.5時間を学習時間と決めて勉強していました。毎日短時間でもいいので、時間を決めて学習を習慣化していきましょう。

筆者のように独学で合格することも不可能ではありませんが、一発合格を目指すのであれば、試験対策講座を活用することが最も合格に近い方法でしょう。

試験対策講座には次のメリットがあります。

試験対策講座を活用するメリット
  1. 受講生合格率は60~70%以上と高水準(各社の独自基準による発表)
  2. 効果的なカリキュラムが確立されている
  3. カリキュラムに従って学習するだけで、知識が定着する
  4. 学習計画を自分で考える必要がない
  5. 参考書選びに悩む必要がない
  6. 勉強方法に不安を抱くことなく進めていくことができる
  7. 近年はスマホやタブレットに対応したWeb講座が増え、いつでもどこでも勉強できる
  8. 通信講座と通学講座から選択でき、仕事との両立も可能

このようなメリットがあるため、試験対策講座はまさに「合格への最短コース」なのです。

  • 絶対に一発で合格したい方
  • 以前受験して合格できなかった方
  • 勉強方法に悩んでいる方

に試験対策講座は特にオススメです。

下記サイトから無料・一括でケアマネ試験対策講座の資料請求できます。まずはお気軽に資料請求をして、各講座を比較検討してみてください。

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ケアマネ試験は勉強量がモノをいう試験です。難関試験を突破し、介護業界の最上位であるケアマネの資格を取得するためにも、まずは小さな一歩を踏み出すことが大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

まとめるとケアマネの試験内容は次の通りでした。

分野詳細問題数
介護支援分野・介護保険制度の基礎知識
・要介護認定等の基礎知識
・居宅・施設サービス計画の基礎知識など
25問
保健医療福祉サービス分野・保健医療サービスの知識など
・福祉サービスの知識など
・20問
・15問
合計60問
試験時間:120分(10:00~12:00)
※点字受験者:180分、弱視等受験者:156分

そしてケアマネ試験の合格基準と合格率は次の通りでした。

合格基準

  • 介護支援分野の正答率70%以上
  • 保健医療福祉サービス分野の正答率70%以上

直近5年の合格率の推移

年度受験者数合格率
平成27年度134,539人15.6%
平成28年度124,585人13.1%
平成29年度131,560人21.5%
平成30年度49,332人10.1%
令和元年度41,049人19.5%

そしてケアマネ試験合格のためのポイントは次の2つでした。

ケアマネ試験合格のポイント
  1. 勉強の習慣をつけ、毎日少しでも勉強する
  2. 試験対策講座を活用する

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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